なかなか時間が取れず、見れてなかったニューヨークでのFE第12戦と最終戦。ようやく見れたのでその感想です。
先ずは第12戦。
ほぼテチータとベルニュで決まりかけのようなタイトルですが、何が起こるか分からないFE。油断は禁物です。
追いかける立場であるディグラッシやアプト、バードにとっては何が何でも予選から前のポジションを確保する必要がありました。しかし、そんな大切な予選でPPを獲ったのは日産のブエミ。予選は良くて決勝はダメという印象の強い日産ですが、今回こそ…!という気持ちが溢れ出てしまいます笑
個人タイトルがかかっているメンツはというと、ベルニュ10位。エバンス13位。ディグラッシ14位という悲惨さ。テチータのもう1人、ロッテラーは16位という下位だった為、チームタイトル争い関連ではアプトの4位が独り勝ちという予選結果に終わりました。
そんなわけで迎えた決勝。
今回はアタックゾーンがそこまでタイムロスしない場所に設置された為、ためらう事なくアタックモードに入り、追い抜きが沢山見られると思っていました。
…思っていました。
…はい、そんな事なかったです。
基本的にトレインでアタックモードがあっても無くてもあまり…というレース展開になりました。それでも、2周目にギュンター、ロペス、バード等の多重クラッシュ等、いわぬるFEっぽい事は起こりました。
でも基本的にはトレイン。
予選2位のウェーレインがズルズル落ちたり、ディグラッシやベルニュのオーバーテイクが多少見られたり、レース中盤でトップ争いをしていたリンが止まったりといった事があったくらいで特に大きな波乱は起きませんでした。終盤までは。
どうやら神さまはすんなりレースを終わらしてくれる訳ではないのです。ロペスが止まってからマシン撤去の為のSC導入に2分かかるという、あいも変わらず判断の遅い運営のお陰で導入されたSCのお陰でレースは面白い展開になっていきました。
エバンスvsダコスタの白熱とした3位争いや10位付近のローランド、モルターラ、マッサの接触等「おぉ!これこれ!これがFE!」と思う展開が用意されていました。
このアクシデントからノーズが無いなのにベルニュからの猛追を気合でいなすマッサを地味に応援していたのですが、残念ながらそれは実りませんでした。ファイナルラップでこの2台は絡み、ロッテラーやダンブロオジオを巻き込む大クラッシュが発生しました。
これによってテチータ2台とマッサはポイント圏外に落ちてしまうという最悪の結果を迎えました。正直モヤモヤしましたね。マッサが締めすぎとも取れますが、ベルニュも10位で良いのにそこまでして攻める意味とは?と思いますし…。うーん、残念。この時、ベルニュがクラッシュゲート未遂をしそうになったというのも残念。テチータとベンチュリ、共に誰も笑顔にならない展開になってしまいました。
そんな後方のわちゃわちゃなんてつゆ知らず。振られるはずのトップチェッカーがないまま1位でゴールしたのはブエミ!見事なポールトゥウィンで日産初優勝を果たしました。FEでは最強のルノーを引き継いだ訳ですから、もっと早く勝てると思っていただけにここまでかかるとは予想外。でも勝ててよかったです。
ここに来て日産が復調となると、最終戦や次のシーズンが楽しみになります!
2台とも逝ってしまったテチータとは引き換えに5-6位を獲得したのはアウディ。ディグラッシの個人タイトルと共に最終戦に希望をギリ残すという結果を残しました。ディグラッシに関しては中盤の追い抜きが凄かったですし、純粋にこのコースでは速いんだなぁと思います。
可能性としてベルニュの他にディグラッシ、エバンス、ブエミの3人が残っている個人タイトル。3人とも20点強のビハインドとキツい状況な事なのには変わりませんが、どのような結末が待っているかとても楽しみです。
チームタイトルはアウディがテチータに24点差。こっちは逆転出来なくもないという感じですね。ロッテラーがイマイチ乗れてなく、逆にアプトの調子が良いのを見ると十分ひっくり返る可能性が高いと思います。
推しのウェーレイン、マッサ、バンドーンの皆調子が悪く、そういう意味では面白くないレースでしたが、最終戦では有終の美を飾ってくれると信じています!
何はともあれ、
おめでとう!ブエミ!!
おめでとう!日産!!