WTCC(現:WTCR)でもお馴染みのコース、モロッコのマラケシュ。その舞台に、今年もFEがやって来ました。
今シーズンも昨シーズンと同じように、毎戦勝者が違うという大接戦が繰り広げられていますから、レースが始まるまで、どのチーム、どのドライバーが抜け出すのか、全く予想出来ないシーズンとなっています。
そんな中でポールトゥウィン、完璧なレースをやってのけたのが、テチータのダコスタ。途中、ギュンターとのバトルがあったものの、全体的に見ると、とても安定しているペースを刻み、危なげない完全勝利を飾りましたね。これで、今シーズンも毎戦勝者が違うという事になりました。接戦だなぁ。
ダコスタの相方のベルニュも11位スタートからギュンターまであと一歩、というところまで迫りましたし、マケラシュではテチータが最速最強でした。チーム側がもっとドライバーをコントロール出来たら、どのサーキットでももうワンランク上の結果が残せる気がします。それだけチーム力という点に関して、テチータというチームは、頭一つ抜けているのかな、と思います。
第3戦でPP。第4戦でポールトゥウィンという圧倒的強さを魅せたエバンスは、今回、予選を大失敗してしまい、最後尾スタートに沈みました。チーム側が残りの時間を把握していなかったのが原因ですよね、多分。昨年のF1イタリアGPの予選が頭をよぎりました。
そんなテン下げ案件でも、エバンスはめげません。決勝では怒涛の追い上げを敢行し、何と6位でチェッカーを受けました。カメラでは全く映りませんでしたが、レース中、順位を確認する度にポジションを上げている彼には脱帽です。”もし”予選をまともに走れていたら、今回のテチータ勢よりもレースを圧巻していたかもしれません。惜しい。
今回のレースは、このエバンスと、3位を走行しながらも、オーバーパワー使用により、ドライブスルーペナルティを貰ったデフリースの2人の追い上げが強く印象に残りました。エバンスの残した6位という成績に対して、デフリースは11位と入賞にもうちょっとという結果でしたが、この2人の逆襲がていてとても面白かったです。
まぁ、TVには流れてきませんでしたけどね!!!
そうそう、ファイナルラップのロッテラー、ブエミ、モルターラ、シムス、エバンスという4位争いの団子は面白かったですね。電池が足りないロッテラーが必死に皆を抑えようとした感じが、泥臭くて好きでした。最後は力尽きて8位に終わってしまいましたが、前戦の雪辱を少しでも晴らせたんじゃないかな、と個人的には思います。
そんなトップ争い、エバンス・デフリースの追い上げの他にも、多くのバトルを見る事が出来ました。FEはSCが無くとも面白いレースが行える。今回のレースは、それを改めて、そして強く印象付けるものだったと思います。マッサやウェーレイン、バンドーン、ハートレイ等、推しのドライバーが軒並み不発なのは残念でしたが、大変面白いレースを見ることが出来て良かったです。これで推しが活躍してくれたらWでハッピーなんですけどねぇ…笑。現実はそう上手く行きません。残念。
という訳で第5戦の感想でした。
何回も言ってますが、アタックモードが従来通りの2回となったものの、そんなのは関係ないと、あちらこちらで多くの接近戦を楽しむことが出来ました。波乱がなくても面白い、というのは良いですよね。うん。
中国がキャンセル(延期?)した為、次戦は少し間隔が空いて、4/4にロシアで行われます。
ロシアかぁ。初開催でしたっけ?一体どんなレースが見られるか、楽しみ。なんですけど、先ずレースが開催されるかというのを気にしたいですね。