エフライの感想記

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感想《2019 F1 第13戦 ベルギーGP》遂に跳ね馬初勝利!今後の覚醒ルクレールに乞うご期待!

長いようで短い夏休みを終え、F1サーカス(死語)はベルギー、スパ・フランコルシャンへ。各チーム、車体にPUにとアップデートを用意して臨んで来たレースだけに、勢力図がどのように変化するか、それとも全く変わらないのか。それどころか差が広がるのか。兎に角ワクワクもんなレースでした。

 

そんなスパで速さを魅せたのは前評判通り、赤い跳ね馬。今のところ勝利なしという不味い結果に陥っているだけに、マシンがコースに合っているここは是非とも勝ちたいレースだったでしょう。

 

フリー走行から1-2を形成し、そのままの勢いで予選もルクレールPP、ベッテル2位のフロントロー独占を達成しました。今年はいつもより変な戦略、通称「俺たち」を発症している分、本当に勝てるのか、半信半疑になっていました汗

 

ユベールの死から一夜明け迎えた決勝。

ビアンキに続き親しい仲間を失ったルクレールの気持ちは揺れるものがあったでしょう。サクヒールやレッドブルリンク以上に気合が入ったと思います。

 

そんな気合に戦略陣も答え、今回はルクレール優先の戦略を取り、見事F1初優勝をポールトゥウィンで飾りました。マシンを降りた後、空を見上げたシーンは胸に来るものがありましたね。友人2人に実父を失ったシャルル・ルクレール。悲しみを力に変え、より一層強くなった彼が今後とも見られると思うと楽しみな限りです。モナコ国歌もこれから聴き慣れるようになるんですかね?オランダ国歌と共に何回も聴きたいものです。

 

 

そんなルクレールの勝利をサポートしたのはチームメイトのベッテル。過去にライコネンが取らされていた、タイヤ交換を引き延ばして壁役を全うしてのアシストでした。スタートで前に出れなかった時点でベッテルの役割は決まったも同然でしたね…。1-2を取れないフェラーリの戦略家には少々呆れましたが、ベッテルはコレを糧にモンツァで躍動して欲しいものです。

 

 

これまでシーズンを圧巻していた王者メルセデスですが、今回はフェラーリに珍しく及びませんでしたね。決勝こそ、ハミルトンがあと一周あれば…!というところまで迫りましたが、それ以外ではてんでダメ。ピット作業も失敗する等らしくないレースとなっちゃいました。本来はこういうレースが常日頃起こってくれたら見ているこっちは面白いんですけどね笑。それにしても、メルセデスがパワーサーキットでフェラーリに負けるなんて5年前に言っても信じられないなぁ

 

 

 

 

 

さてさて、期待のホンダ勢ですが、全体的にポジティブな結果に終わったと言って良いんじゃないでしょうか。

ドライバースワップにスペック4投入と穏やかでない夏を過ごしたレッドブル連合とホンダですが、フェルスタッペン以外の3人が入賞と抜群の成績を残しました。

 

レッドブルに昇格したアルボンはスペック4投入ということもあり、後方スタートでしたが、持ち味のオーバーテイクショーを披露。ファイナルラップのドタバタとペレスを豪快に抜いたのが合わさって5位フィニッシュ。デビューレースでは上出来なものでしょう。これからどのようにメルセデス、フェラーリを追い回して行くか期待します!

 

トロロッソに降格となったガスリーは黄旗の関係で予選はQ1落ちとなりましたが、決勝では奮起。ラスト2周くらいでブレーキングミスをして危うく入賞圏外かと思われましたが、上位2台が消えて奇跡の9位フィニッシュ。走りも伸び伸びしているように見えましたし、重圧から解き放たれた彼の走りも注目ですね!

 

相方のクビアトも安定したレースをしていましたね。M→Sのリバースストラテジーをバッチリ決めての7位。フリー走行から予選まで乗れてない感じがありましたが、決勝で合わせてくるのは流石の一言。個人的に好きなドライバーなので今後とも頑張って欲しいところです!

 

 

そしてホンダ勢エースのフェルスタッペンですが…

正直去年までの彼が戻って来ちゃいましたね。スタートで出遅れるのはまだ良いとして、その後1コーナーで無理をしてライコネンを吹き飛ばす。その結果サスペンションを壊してリタイヤと残念な結果に終わりました。

 

ライコネンとフェルスタッペン…

ライコネンがアルファロメオに移籍して、もう絡むことは無いだろうなぁと思っていましたが、まさか再び、しかも因縁のあるスパで接触を起こすとは。自分はライコネンファンなので、肉離れを起こしながらも予選6番手グリッドを獲得したスパ王の大暴れに期待していただけに物凄い残念です。同僚のジョビナッツィも良いところまで行ったもののファイナルラップでクラッシュしていましたし、踏んだり蹴ったりだなぁ…

 

3人の活躍はモンツァに持ち越しですね…。うーん残念。

 

 

他に印象に残ったチームというと、やはりハースとマクラーレンでしょうか。まぁこれもネガな意味でですけどね。

マクラーレンはサインツがスタートからおかしく、早々に戦線離脱。ノリスは5番手を固く走っていながらもファイナルラップでPUトラブル。アルファロメオと同じく、オープニングラップとファイナルラップに泣かされたチームとなってしまいました…

 

 

一方ハースは共に完走はしたものの本当に走っただけ。第1スティントではマグヌッセンが、第2スティントではグロージャンが次々抜かれるシーンがクローズアップされ、悲惨な結果になってしまいました。ハースの夏休みの宿題はまだ終わってなさそうですね…。最後2周くらいで、グロージャンが青旗により、ハミルトンを前に出そうと減速したところにマグヌッセンがサラッと抜いていったのには驚きましたが笑

 

 

そんなわけで、夏休み明け、ベルギーGPの感想でした。F2で悲惨な事故があったものの、F1は無事に終われて何よりです。

 

次戦は夏の高速サーキット最終戦(死語)のモンツァ。フェラーリのお膝元という事でより一層ノリに乗って来そうですが、メルセデスやレッドブルが如何にそのノリを食い止めるのか。そして同じくホームGPとなるトロロッソやアルファロメオの躍進はあるのか。ととても楽しみです!