エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《2019 SUPER FORMULA 第7戦(最終戦) 鈴鹿》キャシディ、昨年の雪辱を果たす逆転王座。可夢偉は驚きの戦略を披露…!

 

いやー、終わっちゃいましたね、今年のSF。

山本尚貴選手vsキャシディの稀に見るランキング上位2人によるトップ争いからもう1年と考えると時が経つのが早いなぁと感じてしまいます笑

 

何レースか感想記事が抜けていますが、今年のSFは新型マシンが導入されたという事もあり、毎レースで勝者が変わるという13年のF1や今年のFEを彷彿される珍しいシーズンとなりました。まぁ運営とかにイライラするのは相変わらずでしたが。

 

 

そんな混戦の中迎えた最終戦、鈴鹿。

大逆転を狙うパロウがPP。ランキングトップのディフェンディングチャンピオン、山本選手が5位。1ポイント差で追うキャシディがホンダ勢に囲まれながらも6位となっており、側から見るとキャシディが圧倒的不利のように感じました。

 

 

ところがどっこい。今回のキャシディの強さは今まで以上で、ソフトタイヤ、ミディアムタイヤ両方で非常に良いペースで走りました。優勝こそ逃しましたが、孤軍奮闘で2位という結果を残し、昨年の雪辱を果たす、大逆転での王座獲得となりました。

 

 

一方の山本選手。

正直言って今回はあまり速くありませんでしたね。抜群のスタートを決め、1周目で福住選手を抜いた時は今年も山本選手が大暴れするかなと感じさせましたが、いかんせんペースが遅すぎました。1stスティントで福住選手達の蓋をする格好になると、ピットのタイミングでは彼にオーバーカットを許し、その後ペースが極端に遅いパロウの攻略に手間取り、その結果戦略の違う石浦選手や関口選手に前を譲るという始末。

 

2週間前のF1での活躍を知っているだけに、躍動して欲しかったですが、仕方ないです。今回はキャシディが巧すぎました。相方が開幕戦みたく、ニューウェイと絡んだりしてアシストしてくれない中、1人でホンダ軍団と戦った彼の強さに拍手ーーー

 

 

忘れがちですが、今回優勝したのは野尻選手。実に5年振りの優勝という事ですから驚きです。もっと勝ってるイメージがありますからね。スタートでこそパロウの前に立てませんでしたが、終始安定しており他車を全く寄せ付けないレースをしていました。来年は是非ともタイトル争いに絡んで欲しいものです。

 

 

そしてルールの抜け穴を突き、特大爆弾を放り込んで来たのがKCMGの可夢偉選手。開幕戦はSCに泣かされた彼ですが、今回はスタートタイヤをレインタイヤにするという昨年のフェラーリもビックリな戦略を取ってきました。

レインタイヤでスタートし、1周目にソフトに替えてそのまま走り切る。7周の規定はどこ行った?と疑問になりますが、ルールの隙間を狙った驚きの作戦でした。

 

 

実際、結局ガス欠で13位フィニッシュとなりましたが、それまでは10位を走る(スタート16位)という結果を残しましたし、ある程度の成果はあったと思います。ただ、そんな驚きの戦略を微妙に無駄にしたのがピット作業でした。一体何回それで勝てるレースや上位フィニッシュを捨てたか、数えるのも嫌になる程失敗の多いKCMGのピット作業。今回もそれが遺憾なく発揮されていましたね。だからといって成績が変わったとは言えませんが、良い加減ちゃんとして欲しいものです。次生さん、お願いしますよ。

 

 

いつもよりミディアムタイヤが速く(ソフトが遅い?)、少し予想とは違う展開を見せた今回のレース。その中でキッチリ結果を残したキャシディこそ今年のチャンピオンに相応しいなぁと感じました。彼が来年も走るかは分からないですが、山本選手を始めライバルは今年のキャシディの様にリベンジに燃えて来るでしょうし、また楽しいレースが見られたら嬉しいものです。

 

まぁ何はともあれ、皆さんお疲れ様でした。そしてキャシディ、おめでとう!!

 

 

 

 

さぁて、次はF1メキシコ。朝4時だ…(涙目)