エフライの感想記

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感想《2020 F1 第10戦 ロシアGP》2年連続プーチン不在。やはりここではボッタスが強かった…!

タイトル争いを独走している、王者ハミルトン。そんな彼は、このロシアGPにてシューマッハの持つ通算91勝という偉業に挑む事になりました。

本人はあまり気にしていないようでしたが、シューマッハが子供の頃のヒーローだった自分的にはそうもいきません。そう遠くない内に更新されるだろうと半ば確信していますが、出来るだけ長い間シューマッハが頂点に居て欲しいと願っています。特に今回の舞台は、同僚のボッタスが得意としているサーキットですからね。彼に、防げるだけ防いで欲しいと思いながら今週末を迎えました。

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明暗分かれるブラックアロー

 

そんなシューマッハファンの祈りを背負ってか、ボッタスは終始落ち着いたレース展開をし、3番手スタートから待望のシーズン2勝目を飾りました。結果的に追い抜かれはしましたが、スタートでハミルトンを抜いた事と、そこから、後述するハミルトンのペナルティが無くとも勝てるところまでギャップを広げた事は評価出来るところでしょう。後は、こういった強いレースをずっとしてくれれば、常に見応えのあるレースになるんで、これに飽きることなく頑張って欲しいですね。

 

 

そんなボッタスと対照的に、今回のハミルトンは、開幕戦以上に踏んだり蹴ったりな週末となりました。 予選では、Q1にてトラックリミットを越えた事によりタイムが抹消されると、珍しい事に、Q2の1回目のアタックでも同じミスを犯すという失態をしていました。そして、Q3進出を掛けた2回目のアタックラップ中に、ベッテルがクラッシュを喫してしまい赤旗中断。残り2分と少しという時点でノータイムという危機的状況に陥りました。何とかQ3に進出し、異次元のアタックでPPを獲るも束の間、決勝のインスタレーションラップにて、禁止されているところでスタート練習を行ってしまい、10秒ペナルティが課されてしまいました。

 

最終的には、そんなペナルティを物ともせずに3位表彰台を獲得しましたが、レース後のハミルトンの機嫌は、頗る悪かったですね。無線でも文句をタラタラと流していましたし、彼の残念な一面が見られたレースでした。第3回パンク祭りが開催されたシルバーストーンを筆頭に、ツイているレースが多かったので、たまにはこういうツイてないレースがあっても良いと思うんですけどね。

因みに、今回のペナルティにて、ハミルトンの持つペナルティポイントが10になってしまったようです。1戦出場停止処分にリーチ、という事ですね。ボッタスやフェルスタッペンに対して、1戦不参加では足りない程のリードを築いていますから、仮に出れなくてもあんまり関係ない気がしないでもないんですけどね。捕らぬ狸の皮算用ではありますが、ハミルトンが居ないと、レースがどういったものになるんですかね。ちょっと見てみたいです。

 

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鉄人に並んだライコネン

 

今回のレースにて偉業達成の可能性があったのは、何もハミルトンの通算91勝だけではありません。「バリチェロの持つ322戦出走記録にライコネンが並ぶ」というものがありました。性格的に本人はそういう記録に興味が無いと思いますが、やっぱり偉業達成は嬉しいものですよね。無事出走できた事で、第5戦での最多ラップや第6戦での最長距離の更新に続いての新記録樹立でした。おめでとうございます!

 

まぁ個人的には、最多出走記録はパトレーゼのものという印象が強いんですけどね笑。自分の推しが、リアルタイムの走りを知らない鉄人並みに、いや、それ以上に走っていると考えると感慨深いものがあります。川井ちゃんが「バリチェロがライコネンに対して『アロンソが復帰するから続けろよ』とメールしていた」と話していましたが、本当続けられるところまで行って欲しいですね。特に来年はミックとのタッグが見られるかもしれませんし。

 

そんな偉業達成のライコネンのレースは、中々に大変なものでしたね。予選では2回目のアタックでスピンを喫してしまい最下位。ラティフィのギアボックス交換ペナルティにより19位スタートとなり、クビアトと同じくハードをスタートタイヤに選択しました。周囲とは逆のストラテジーだったので、決勝ではひたすらドライビングスクールを開校していた印象です。アルボンやガスリーをひたすらに抑え込んでいましたね。アルボンが抜くのを諦める辺り、ライコネン大先生の凄さを実感しました。結果自体は14位と奮いませんでしたが、11位のジョビナッツィまで僅差でしたし、上出来と言えるのではないでしょうか。欲を言えば、ジョビナッツィより上に行って欲しかったですけどね笑。まぁそこら辺は次戦に期待します!

 

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個人的殊勲賞

 

先ず勝ったボッタスは当確です。他には、影ながら4位に入ったペレス。スタートではフェルスタッペンをオーバーテイクといった魅せ場を作り、無線でも「5秒ペナルティを貰ったよ」という残念なお知らせに対して「了解。飛ばすよ」と言い切る格好良さを魅せたリカルドが該当しますかね。ハミルトンがウダウダ言っていた後で流れた無線だったので、振れ幅もあり好印象を持ちました。やっぱりリカルドって好きだな、と思えた一幕でしたね。久々に表彰台でのシューイが見たいです。

 

そうそう、特別部門としてターン2後に設置されているエスケープゾーンの案内板をぶっ壊し、マシに抗議の意を示したグロージャンも入れたいです。あの行為には思わず笑ってしまいました笑。

 

そういえば、ムジェロで起こったSC後のクラッシュ。川井ちゃんの情報によると、メルセデスが予め「こういう事が起きるかもよ」とマシに提言していたようですね。でもマシは「そんな事は滅多に起きないしショー的には変えない方が面白い」と聞き耳を持たなかったようです。それで「F3ドライバーは対処出来た」とぬかし、関わったドライバー全員に戒告処分という裁定を下しました。こりゃダメそうですね。怪我人死人が出ない内にさっさと辞めて欲しいものです。そういう意味でも、今回のグロージャンにはスッキリしました。

 

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その他

 

明らか他所と劣るマシンだったものの、ベッテルを蓋役に使ってルクレールをルノー勢の間にねじ込ませたフェラーリは、珍しく良い作戦を取ったと言えると思います。予選ではベッテルがクラッシュ、ルクレールがQ2落ちと散々でしたが、出来る最大限の事は出来たと思います。これがトップ争いで出来たら良いんですけどね…

 

レッドブルに関しては、ある意味メルセデス以上に明暗がクッキリといった感じでしょうか。フェルスタッペンはボッタスに挑むペースはありませんでしたが、安定した走りをして2位表彰台を獲得しました。予選でP2を奪取したアタックは鳥肌ものです。しかし、同僚のアルボンはQ3で10位。ギアボックス交換にて15位スタートとなると、中々そこから上がってこれませんでした。パワステにトラブルのあるノリスと最下位チーム所属のラッセルの3人でF2の同窓会をやっていたのはエモいシーンでしたが、在籍しているチームを考えると正直物足りないです。ライコネンドライビングスクールを中々卒業出来なかったのもマイナスですね…。ムジェロでの勢いは何処行っちゃたのでしょうか。10位まで帰ってこれたのは良かったですが、せめてアルファタウリには勝って欲しい。

 

そのアルファタウリ自体は、良くも悪くも普通のレースをしたような感じがします。Q2でこそ、もっとアウトラップを遅く走っていれば2台揃ってQ3進出を果たせたかも、と思わなくもないですが、まぁ仕方ありませんね。決勝ではW入賞を果たしましたが、後もう1歩2歩上を目指せたかなと思います。ガスリーに関しては、昨年に引き続きライコネンドライビングスクールの卒業に手間取ると、VSC発動時にタイヤ交換をするという作戦ミスを犯していましたね。9位という順位自体は変わりませんでしたが、無駄な事が多かった印象です。ですが、ストロールとサインツのモンツァ表彰台組兼ムジェロリタイア組の中で、唯一の完走&入賞を果たせたのは立派ですね。クビアトはオコンを攻略出来なかったのは残念でしたが、それでも8位。母国GPを入賞で飾れて良かったです。

 

ハースに関しては、これまでのレースとは違う速さを魅せていたのが嬉しい誤算でした。1周目で、2台ともトップ10付近に上がっていたのには素直に驚きましたね。一体何が起こったんでしょうか。いつものハースならそこからズルズルと落ちていくのが恒例ですが、マグヌッセンが、ほぼそのままのポジション12位でゴールしたのは良いサプライズでした。終盤のフェラーリPU勢トレインにはヒヤヒヤしましたが、何事もなく良かったです。これが復調の兆しになれば良いな…と思います。ここ最近は2人ともダメな部分が出ていませんしね。期待します。

 

レーシングポイントやマクラーレンは、既にある程度綴ったのでまぁ細かくは良いですかね。ペレスの安定したペースによってもたらされた4位は、ようやく本来のマシンのポテンシャルを引き出せた結果のような気がします。対してのストロールは1周目でルクレールと接触という不運に見舞われましたね。今回のレースは、Q2落ちからツイてなかった。ストロールと同じくモンツァで表彰台に登ったサインツは、正直焦りすぎでしたね。フェルスタッペンを見て自分も行けると思ったのでしょうけど、ちょっと格好悪かったです。ストロールとサインツ、2人ともモンツァから嫌な流れが続く続く…。結果が振るわなかったノリスですが、パワステの問題がありながらもバトルを多く魅せてくれたのでグッジョブですね。

 

最後にウィリアムズについてですが、ラッセルが再びQ2に進出したのが良かった点ですかね。何かしらのアクシデントがないと上位に顔を見せられないというのは辛い。F2組の同窓会で何か思う事があったと思います。

 

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まとめ

 

という訳で第10戦の感想でした。

色々な綾があったとは言え、ボッタスが久々の優勝を飾れてよかったです。ハミルトンファンには悪いですが、シューマッハファンとして、彼が頂点に居る期間が延命されて少しホッとしています。

 

さて、本来なら次戦は鈴鹿!楽しみ!と言いたいところですが、残念ながら舞台は鈴鹿ではなくニュルブルクリンクです。今の社会情勢的に仕方ないですが、やっぱり寂しいですね。来年は現地参戦したい。それにしても、ニュルブルクリンクでのF1って凄い久々な気がしますね。調べたら13年以来となっていました。個人的に、ニュルブルクリンクのF1というと、07年のヴィンケルホックの大躍進と、大雨の影響によるゴキブリホイホイ的スピン合戦が1番記憶に残っています。

今週開催されたニュルブルクリンク24時間耐久レースでは、降雨が大変多く史上2番目の最小周回数というレースになりましたが、2週間後のF1ではどうなりますかね。ぶっちゃけ誰が勝っても良いですが、面白いレースがみたいです。いや、本当お願いします…

 

F1速報 2020年 10/15号 第10戦 ロシア GP 特集

F1速報 2020年 10/15号 第10戦 ロシア GP 特集

  • 発売日: 2020/10/01
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