エフライの感想記

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感想《F1 2020 第6戦 スペインGP》耐えたベッテル。珠玉の7位。

シルバーストーンでの連戦を終え、F1サーカス(死語)はスペイン、カタロニアにやってきました。ここはシルバーストーン以上に抜きにくいコースの為、予選が非常に重要となるサーキットです。なので、前戦、戦略で勝利を勝ち取ったフェルスタッペンは苦労するだろうなぁ…と思っていました。

 

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またしても最強メルセデス

 

そんな後ろ向き(?)な予想は的中し、ハミルトンがまたしてもポールトゥウィンを成し遂げました。本当、強すぎますね、彼。これでハミルトンは、シューマッハを越える数、表彰台に登る事となりました。これで次の記録更新のターゲットは、91勝という最多勝利数ですかね。自分はハミルトンの走りを、F1デビューから見ているのですが、ルーキーの頃の走りを思い出すと、まさかシューマッハの記録を打ち破る程のドライバーになるなんて思ってもみませんでしたね。彼に引導を渡すのは一体誰になるのでしょうか。

ハミルトンの同僚であるボッタスは、寸でのところでPPを獲れず予選2位。偶数グリッド絶対不利というサーキット特性も相まって、スタートで順位を大きく下げてしまい、そこで彼のレースは終わってしまいました。現状、最強ドライバーのハミルトンを止められる可能性があるのは、同じマシンに乗るボッタスだけなので、彼にはもう少し頑張って欲しいものですが、難しいものですね。

 

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個人的殊勲賞

 

そんな、圧倒的強さでレースを支配したメルセデス、ハミルトンを他所に、大活躍を魅せたドライバーがいます。開幕前から今季限りでのフェラーリ離脱がアナウンスされている、セバスチャン・ベッテルです。

予選こそ、寸での差でQ2ノックアウトを喰らいましたが、彼が凄かったのは此処からでした。スタート後、29周目にてソフトタイヤ(これも驚き)に履き替えると、何と、そのままチェッカーまで走り切ってしまったのです。しかも、始めから1ストップ狙いではなく、途中ペースアップの指示が出てからの1ストップ作戦に変更、という杜撰な作戦だったにも関わらず、ベッテルはそれを完遂しました。もう、流石の一言ですね。個人的に、ベッテルの「行ってまえ作戦」には、15年のスパや16年のレッドブルリンクといった、最終的にバーストしてしまう印象が強かったので、チェッカーを受けるまで、ずっとヒヤヒヤしていました。

 

しかし、今回に限って言えばそれは杞憂でしたね。18年バーレーンGPで見られた、スーパーベッテルが帰ってきました。シート喪失からの辛い流れがここで断ち切れたら嬉しいです。相方のルクレールがトラブルで終わってしまっただけに、ベッテルは、個人だけでなくチームとしても貴重なポイントを持ち帰る事が出来ました。まぁそれで、今回のフェラーリの杜撰さが帳消しになった訳ではありませんけどね。ちゃんと反省会して下さい。

それにしても、ルクレールも前戦にて、タイヤにキツいレースにも関わらず1ストップ作戦を成立させていましたし、ドライバーの力は勿論ですが、今年のフェラーリはタイヤに優しいんですかね。もう少しマシンの戦闘力があれば面白い展開になりそうですね。まぁそれが1番難しいのですが。

 

個人的殊勲賞としては、完勝のハミルトンや光る巧さを魅せたベッテルの他に、今年初のQ2進出を果たしたライコネンや、最初のスティントで走るシケインとして頑張ったマグヌッセン(フリー走行は除く)、コロナウイルス感染から復帰して直ぐ5位に入ったペレスが該当しますかね。抜けないサーキット特性にも関わらず見所を作った彼らは、お見事です。

 

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復調?アルファロメオ

 

 

前述の通り、推しであるライコネンは今年初めてのQ2進出を果たしました。予選の結果は、ポイントに繋がらないと頭では分かってはいますが、ずっとQ1落ちという悲惨さは、どうしても気を滅入れせるものです。川井ちゃんや次生さん、野崎アナもライコネンのQ2進出を喜んでましたしね笑。やっぱり若い人も良いですが、ベテランにも頑張って欲しいものです。

 

因みに、ライコネンは今回のレースで、F1最長距離(約地球2周分)を走破しました。確か、前戦では最多ラップを更新したんですよね。ハミルトンの更新した、表彰台記録と共に偉大な記録です。まぁ来年アロンソが帰ってくるので、ライコネンの天下が短そうなのが気がかりです。ライコネンには、後5年くらい走ってもらいましょう!

 

話を今回のレースに戻すと、まぁ、戦略が謎でしたね。前戦では、ルクレール、オコンと並び3人しか居なかった1ストップ勢だった事に加え、今回もミディアムスタートでしたからね。細かい事情は勿論分かりませんが、早めにタイヤ交換を敢行した事で、ライコネンは、ずっと誰かの後ろを見つめる事を余儀なくされました。ペースは良かったので、結局スタートから順位を上げられなかった事が余計に悔やまれます。ですが過ぎた事を言っても仕方ありませんし、一時の絶望的な状況からは脱出で来たっぽいので、取り敢えず一安心ですね。

 

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その他

 

現在No.2チームの座が恒例のポジションとなっているレッドブルのフェルスタッペンは、今回メルセデスの間に割って入る活躍を魅せ、2位フィニッシュを果たしました。まだメルセデスとガチンコ対決は無理そうなのが残念ですが、それでも拾えるポイントをこぼさないのは大切ですからね。同僚のアルボンが、昨年後半の速さを見失っている為、こういう細かい取りこぼしをしないのはチームとして大切です。

 

また、弟チームであるアルファタウリは、ガスリーが初めてQ3進出からの入賞を飾りました。やっと…といった感じですね。これまではQ2を突破すると必ずポイント獲得を逃していましたからね。今後は今回のレースを糧に、ポイントを荒稼ぎして欲しいものです。また、クビアトも入賞まであと2歩足りませんでしたが、良い感じのレースをしていましたね。彼の力もこんなものでないのは百も承知なので、逆襲に期待しています。

 

 

今回、ウィリアムズやルノーは正直微妙でしたね。特筆出来るのは、ラッセルの連続Q2進出が途切れた事と、オコンが2戦連続1ストップ作戦を取った事でしょうか。オコンに関しては、予選をまともに走れて良かったですね。ここの所、彼にトラブルや不運が偏っているので、何とか振り切って欲しいものです。 

ハースは、マグヌッセンが前述の通り、走るシケインとして頑張ったくらいでしょうか。昨年通りまくったグロージャンロードが、キチンと(?)整地されたのは、面白かったですね。本人も実際に使っていましたし笑。金曜フリー走行が好調だっただけに、結局いつもの位置で終わってしまったのは残念でした。ハンガロリンクのような奇跡が、また起こって欲しいですね。

 

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まとめ

 

という訳で第6戦の感想でした。

2戦連続各チームの戦略が入り乱れ、最終スティントまで実質の順位が分からない、見ているこっちが混乱するレースでしたね。給油時代の再来かと思いました。

 

メルセデスの強さは、最早語るまでもないですね。多分ですが、予選モードが廃止されても、それは大きく変わらないでしょう。正直そ、んな完璧超人チームより、ライコネン在籍時から治らず、1台集中のお粗末作戦敢行のフェラーリや、トラックポジション重視の此処で、ソフトを第2スティントに選んだマクラーレン、ミディアムを早々に捨てたアルファロメオに「?」が付きます。サインツは6位になれましたが、ノリスは10位ですからね。マクラーレンらしくないなぁと思いました。

 

後、地味に青旗無視の判定がキツかったですね。ペレスやクビアトがその被害を受けていました。ペレスは、ペナルティさえなければ、ストロールの前で終えれた筈ですからね、残念。ですが、何だかんだ言って、予選からそこまで順位を下げなかった為、ようやくこのピンクチームが開幕を迎えられた気がします。

 

さて、次戦は2週間後のスパですね。スパ王であるライコネンの躍進に期待です。

でも今はそれより、琢磨選手がフロントローに食い込み、パロウがファスト9に入り、そしてマルコがPPを獲ったインディ500が待ち遠しくてたまりません!早く来週になれ…!!