デフリースの優勝から一晩明け、FEの第2戦が開催されました。一体どのようなレースが展開されるのかとても楽しみにしていたのですが、決勝を前に不安を覚える出来事が幾つか発生してしまいました。先ず、開幕戦で2位に入ったモルターラが、ブレーキの不調によりクラッシュした事です。その後の調査で信頼性の問題があったと判断され、モルターラが所属しているベンチュリ、そしてそこと同じブレーキを使用しているメルセデスの2チームは、予選の出走が認められませんでした。開幕戦の走りを顧みると非常に残念ですが、安全性は大切ですからね。仕方ありません。加えて、同じくフリー走行にて、推しの1人であるロッテラーもクラッシュを喫してしまいました。こちらはブレーキトラブルとは無関係ですが、モルターラ達と同じく予選の出走が出来ませんでした。運営が怠慢気味なので、これ以上大きな事が起こらないでおくれよ…と決勝の時間を待っていました。
白熱のバトル
今回は前回と違い、比較的バトルが多く見られた気がします。特に、トップ争いは手に汗握るものでしたね。PPスタートのフラインスとFEベテランのバードという、元チームメイト間の争いはとても見応えのあるものでした。後ろから攻めるバードと上手く凌いでるフラインス。とてもエキサイティングしましたね。結局、イエロー等の綾でバードがアドバンテージを得て優勝を飾りましたが2人とも凄いレースをしたと思います。
That's what it means to @sambirdofficial to win the #DiriyahEPrix, the only driver to win a race in every season of Formula E's history! #DiriyahEPrix @JaguarRacing #ABBFormulaE pic.twitter.com/F6IOoMGoxS
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) 2021年2月27日
🏁 Congratulations to @sambirdofficial of @JaguarRacing for his win, and that wraps up the second #DiriyahEPrix! 👏 #ABBFormulaE #driversofprogress #PositivelyCharged #morethanarace ⚡️ 🏎️ 🌍 pic.twitter.com/7TQVmfr4r0
— ABB (@ABBgroupnews) 2021年2月27日
基本的にはこの2人が争っている中、テチータが割って入ろうとしたり、セッテカマラやキャシディも加わろうとしたりと"FEらしい"接近戦が見られました。
怠慢運営
FEの代名詞と言えば何でしょう。"マシン乗り換え"という個性は無くなりましたが、それ以外にも色々あると思います。個人的にはその個性に、"判断が遅すぎる運営"というのを挙げたいです。『鬼滅の刃』の鱗滝さんも激怒しそうな程判断が遅い運営。それは今回も遺憾無く発揮されてしまいました。
先ずはデニスのクラッシュの件ですね。彼は、ウェアラインに押し付けられる形となり壁と接触。マシンを止めてしまいました。止まった場所が完全なコース外では無かったので直ぐさまFCYなりSCなりが出ると思っていたのですが、1周、2周近く普通のイエローで放置されていました。この結果、フラインスやダコスタらのアタックモードが無駄撃ちとなってしまったのです。いや、本当何やってるんだ。さっさとFCY出とけばこういう事にならなかったのに…
This is the moment @JakeDennis19's race came to an end after a collision with @PWehrlein, bringing out a Full Course Yellow...
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) 2021年2月27日
Find out how you can watch the race live >> https://t.co/j2NbmM8ASn #DiriyahEPrix pic.twitter.com/qJAxAqlgft
そして2回目は、ブエミのクラッシュでした。こちらもコース上にマシンを止めていましたが、運営はノーマルイエローで乗り切ろうと算段していたのです。「マジであぶねーぞ。FCY出ないのかな…」と思ったら今度はギュンターがブロンクビストにミサイル特攻をかましました。そして続けざまに同じ場所でリンがエバンスに乗り上げて大クラッシュ。
The incident that brought out the Safety Car #DiriyahEPrix pic.twitter.com/jvN11rsxeu
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) 2021年2月27日
ギュンターのやつ
We are thankful that Alex Lynn is well after this accident. Testament to the medical staff, marshals and the @FIA who keep our sport safe. 🙌 to Mitch Evans who abandoned his race to run to Alex’s aid. #ABBFormulaE #DiriyahEPrix @alexlynnracing @mitchevans_ pic.twitter.com/hp7FTNYR8w
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) 2021年2月28日
こっちはエバンスとリンのやつ
暫くしてFCYが発令し、後にSC、赤旗終了という流れになりました。因みにですが、その余波で4位に居たベルニュはアタックモード使用義務を消化出来ず、ペナルティを受け0ポイントに終わりました。不運。勿論、クラッシュした人の安全が心配ですが、ブエミの時点でFCY等を発令していたら防げたクラッシュだけに、運営への不信感が貯まります。まぁ元々信頼なんてないんですけどね。モルターラの一件から恐れていた大クラッシュが起きてしまっただけに、今後はより一層安全第一の判断をしてくれるよう望みます。無理でしょうけどね。
個人的殊勲賞
気を取り直して行きましょう、個人的殊勲賞です。今回は先ず、優勝したバードは当確ですよね。前戦はクラッシュに終わりましたが今回は優勝。流石の一言です。他には、2位に入ったフラインス、ドラゴンという弱小チームに関わらず4位と5位に入ったセッテカマラとミューラー。そして、後方スタートながら9位入賞+ファステストを獲ったデフリースですね。
キャシディも最終盤は2位争いを演じていましたが、ペナルティにより14位フィニッシュに終わったのが残念でした。テチータもダコスタが3位に入りましたが、トップ争いそっちのけでチームメイトバトルに講じていたのが残念です。ロッテラーが所属していたときもそうでしたが、このチームにはチームオーダーがないんですかね。結果だけ見ると良いですが、うーんな面もあったのでここらのドライバーは対象外です。
The @DSTECHEETAH's seem to keep forgetting the number 1 rule in motorsport, don't hit your teammate 😬 #DiriyahEPrix
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) 2021年2月27日
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まとめ
という訳で第2戦の感想でした。相変わらずの杜撰な運営が"こんにちは"して残念な気持ちになりましたが、良いバトルが見られて楽しかったです。リンが無事なことを祈ります…
Final classification from Round 2 of the #DiriyahEPrix pic.twitter.com/2HcY5QzzAu
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) 2021年2月27日
次戦はローマですね。間1年が空きましたが、今年はどのようなレースが見られるか楽しみです。次もWヘッダーですよね、ワクワクします!