エフライの感想記

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感想《2021 F1 第4戦 スペインGP》驚くような既視感に通算100回目のPP。最強王者に付け入る隙は何処にあるの…?

FEモナコラウンドや虹ヶ咲のライブと同じ週末に開催されたF1第4戦。抜けないコースレイアウトの特性から、予選順位やトラックポジションが重要とされた今回のレースで、一体どんなバトルが見られるのか。眠気とのバトルは御免だな…と思いつつスタートの時を待っていました。

 

スペイン 国旗 フラッグ 4号 サイズ 150×90cm

 

強すぎる…

 

そんな予選至上主義なスペインGPにて、ポールポジション通算100回目という信じられない記録が打ち立てられました。ルイス・ハミルトン。V6エンジン規定になってからF1を支配しているこのドライバーは、ここカタロニアの地で、アンタッチャブルレコードをマークしました。正直、この時点で今週末はハミルトンの週末になるなと、思った人は多いでしょう。自分もその一人です。彼はここを得意としていますし、ここは抜きにくいサーキットですからね。FEモナコのような熱いバトルは見られそうにないな…と予選終了時に思ったのを覚えています。

 

 

そういった予想に反して、ハミルトンは珍しくスタートにてフェルスタッペンの先行を許しました。

 

 

中々の魚雷アタックですね。個人的に、数年前のロズベルグvsハミルトンの時代を彷彿とさせました。これを無理してブロックしようとしない辺り、ハミルトンの強さや成長を感じます。

 

タービュランスの影響が少なからず存在するにも関わらず、ハミルトンはフェルスタッペンを猛追。そして、1ストップが主流と考えられる中、戦略で追い抜こうと2ストップ作戦に戦略を変更してきました。解説陣が2019年のハンガリーGPみたいだと仰っていましたが、視聴者も、そしてメルセデス側もそのように考えていたようで、ハミルトンに対して「前に同じ事やっただろ?(だから出来るよ!)」という無線を飛ばしていましたね。

 

 

これは、2ストップに対応出来るように、ミディアムタイヤを1セット多く残していたメルセデスだからこそ実現出来た業です。レッドブルは、この時点でライフが短いソフトか、タイムが遅いハードしか残っておらず、一昨年のハンガリーと同じくステイアウトするしか対抗手段はありませんでした。後出しじゃんけんのようですが、正直、レース開始前の段階でレッドブルは負けていましたね。「1スティント目でハミルトンを十分に引き離せなかった」、「ペレスがフェルスタッペンを援護可能な場所に居なかった」、「1周目でハミルトンを撃墜出来なかった」等と、敗因は色々ありますが、ぶっちゃけ、2ストップを一切考慮しないタイヤ在庫になった時点で勝負は決まっていました。メルセデスの準備は勿論素晴らしいですが、対比的に、レッドブルの杜撰さが目立ちますね。一応、今回はスタートで魅せ場を作ってくれましたが、こういう取りこぼしが多いと、寝落ちGP開催待ったなんですよね…。頑張って。

 

こっちが2年前のハンガリーで、

こっちが今回。デジャヴかな?それともコピペ?

 

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個人的殊勲賞

 

ホンダを応援している身なので、どうしても批判的になってしまいますが、改めて、抜きにくいサーキットで見事なオーバーテイクを決め、優勝を果たしたハミルトンの走りには脱帽ですね。「レースとはこう勝つんだよ」と教えられている気分になりました。

 

この人を止められるのは誰なんだろうか…

 

他に目を移すと、予選決勝共に4位とベストオブザレスト(死語になりつつある…)を獲得したルクレールはお見事でしたね。昨年に続き、ポンコツマシンでなんとか上位進出しようともがいている感が強いですが、こうやって取り敢えず1戦、好成績を残せて嬉しいです。表彰台までの道のりはまだまだ遠いですが、何時かは登ってくれると信じています。

 

また、唯一ミディアムスタートを選択し、予選17位から12位フィニッシュまで漕ぎ着けた、ライコネンの巧さは素晴らしかったです。前戦は前方不注意で速攻リタイアしてしまいましたが、今回は一転して良い走りをしていましたね。多くのマシンが1ストップ作戦ではタイヤが持たないと途中で2ストップに切り替える中、「ミディアム→ソフト」という唯一無二の戦略を成功させたのは流石です。惜しい事に、入賞までは後少し足らなかったですが、ベッテルやアルピーヌ勢、ガスリーやウィリアムズ勢とのバトルは手に汗握るものでした。ギャップを見ながらヒヤヒヤしていましたね汗。ポイントは獲れませんでしたが、価値あるレースだったと思います。

 

タイヤマネジメントの鬼

 

今回の個人的殊勲賞は以上の3人ですかね。モナコでも良いバトルが見られる事を期待しています。

 

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その他

 

個人的に勿体なかったな、と感じたのがアルピーヌの2人ですね。オコンこそ9位入賞を果たしましたが、5位という予選結果を考慮すると、もう少し上に行けたかな、と思います。アロンソこそ最後耐えきれなくなって2回目のタイヤ交換をしましたが、2人とも1ストップを狙っていたのが痛恨でしたね。オコンはライコネンと同じく数少ない(2人のみ)1ストッパー達成者でしたが、周囲と同じく2ストップ作戦だと9位より上位に進出出来たと思います。それか、2台で戦略を分けても良かったなぁと。まぁしかし、アロンソ共々走り自体は悪くなかったので、次戦以降に期待ですね。速いルノーが帰ってきて嬉しいです。

 

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開幕3戦で素晴らしい働きをしたノリスが在籍するマクラーレン。今回は今までの活躍は鳴りを潜めてしまいましたね。ノリスは予選9位、決勝8位と悪くはないのですが、これまでの活躍を思うと、物足りなく感じてしまいます。まぁ偶にはこういう時もありますよね。不調時でもQ3進出、そして入賞しただけでも立派です。そんなノリスの代わり(?)に上位進出したのは、リカルドでした。7位スタートからの6位と、良い走りをしました。レッドブルのペレスを長い間押さえ付けていましたしね。マシンに慣れてきた感じがして、今後が楽しみです。シューイ、期待しています笑

 

前戦と違い、魅せ場が一切無かったのがボッタスでしたね。予選決勝共に3位という最低限の成績は残しましたが、求めてるのはそこじゃないんだよなぁ…と思います。スタートでルクレールに抜かれると、そこから彼のレースはvsルクレールがメインとなってしまいました。確かに、フェルスタッペンのピットウインドウ内に居た事で、フェルスタッペンの2ストップ作戦妨害の役割は果たせました。ですが、優勝争い、して欲しかったですね…

 

そんなボッタスより残念だったのがペレス。体調不良があったとはいえ、予選8位は残念でしかありません。決勝もリカルド攻略に手こずり、ルクレールまで届かずの5位と、求められてる2ndとしての役割を果たせていないように感じます。まだ4戦終了時点な為、評価を決めつけるのは早計ですが、ここまで"ペレスならでは"の活躍が見られていないのは残念です。次戦こそ…頼むぞ!

 

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ルクレールの相方、サインツは何とも言えないレースでしたね。予選6位、決勝7位と悪くも無いですが特段良くも無い。そんな結果を残したレースとなりました。まぁ前戦はタイヤ酷使戦略で好成績だった予選を活かせず入賞を逃した事を考えると、ポイントを稼げただけでも儲け物な気がします。早く彼の表彰台を見たいですね。

 

アストンマーチンは、今回も微妙なレースでしたね。2台揃ってQ2落ちを喫すると、決勝もストロールが11位、ベッテルが13位と、入賞までもう少しの惜しいレースでした。タイヤを持たせなくてはいけないライコネンや、ブービーマシンのウィリアムズ攻略に時間がかかった或いは出来なかったのが0ポイントで終わった要因ですね。この噛み合わない感じがもどかしい。

 

タイヤを持たせまくったライコネンの相方であるジョビナッツィは、タイヤトラブルに悩まされましたね。SCのタイミングでウィリアムズ勢と同じくタイヤ交換しようとしたら、新品タイヤのパンクが判明。これによって、本日の彼のレースは終わりを迎えました。ペースは悪く無かっただけに残念。予選はQ2に入れましたし、次こそ入賞して欲しいです。

 

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我らがホンダPUを積むアルファタウリは、ガスリーが10位、角田くんがリタイアという結果に終わりました。ガスリーは、スタート位置をミスるという初歩的なミスによる5sペナルティと、2回目のタイヤ交換で手間取った事が足を引っ張り、10位に終わってしまいましたね。このどちらか、或いはライコネン達をもっと早く調理出来ていれば、オコンを抜けただけに悔しいレースとなりました。

一方、角田くんは、予選後の無線が良く無かったですね。幾ら自らのドライビングに合わないとはいえ、「I can’t f※※※※in' believe this car」という発言は不味い。ガスリーが同じような事をレッドブルで言い放ってどうなったのか。考えるだけでも恐ろしいです。まぁ、Fワードの場所的に、車批判ではなく「自信もって走れないよ!」と言いたかったのは分かりますが、解釈違いを起こす危険がある言い回しなのが気がかりです。次は未経験のモナコなので、どうなるか完全に未知数ですが、何とか最近の悪い流れを断ち切って欲しいですね。

 

ウィリアムズに関しては…。うーん。ラッセルがQ1突破した事が良かったところでしょうか。後、SCのタイミングでタイヤを履き替え、その後真っ先に2ストップ作戦に変更したりと、先駆者的な戦略を取ったのも良かったと思います。でもぶっちゃけそれだけですね。予選番長さがあるだけで、まだ決勝の速さは無さそうです。

 

ハースは、マゼピンが譲らない姿勢がトト・ウォルフの目に付き、マイケル・マシにチクられたのが印象的ですね。ミックの印象とか、何か良い事は…と探しましたが、残念ながら浮かびません。今年は我慢の年だなぁ…

 

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まとめ

 

という訳で第4戦の感想でした。トップ争いは19年ハンガリーGPの再来が如く、ハミルトンの追い上げが見所で、中団以降は超接近戦の入賞争いが激化していたという、大きく魅せ場が2つあるレースでした。ホンダファンとしては残念な結果でしたが、面白いレースが見られて満足です。

 

 

さて、次戦はモナコです。FEでは面白いレースが見られましたが、F1ではどうなるのか、楽しみです。今年は("も"?)インディ500と被ってないので集中して見れそうですね!

 

 

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