そんな事で良いんだ
誰かに楽しんでもらえる事が好き
自分が楽しむ事が好き
そんな楽しいを、皆と分かち合えるスクールアイドル
それが出来たら
私は未知なる道に駆け出していける
”ミチ”だけに!
これは、ガチギャル系スクールアイドルではなくスマイル系スクールアイドル。”楽しい”をとことん追究していく愛さんは間違いなく”半端ない””楽しいの天才”ですわ…
前回の第3話にてスクスタの山であった廃部問題を処理したアニガサキことアニメ虹ヶ咲。これからの展開は、スクスタプレイ勢でも予想がつかない事なのでとても楽しみにしていました。
そんなオリジナルストーリーの先頭バッターを務めたのは、スクスタのメインストーリーでイマイチ目立った活躍がなかった宮下愛。彼女が「コレといった正解のないスクールアイドルにハマっていく流れ」と、2話や3話で示唆されていた「虹ヶ咲でのスクールアイドルの在り方」という2点を並列して描かれた第4話でした。
先ず前者のポイントでいうと、第2話のかすみん回のように愛さんのキャラ紹介として上手く出来ていると感じました。見た目に反して(?)情報処理学科と理系の学科に所属している愛さん。そんな彼女は理系らしく理屈でものを考える傾向があり、テストやスポーツ等、目標目的がハッキリしているものが得意と描写されていました。今だ部外者のお姉さんという同好会から一歩引いているポジションに居る果林が愛さんの事を「部室棟のヒーロー」と言っていましたし、大袈裟でなく文字通り縦横無尽に活躍しているのが感じ取れます。
そんな愛さんは、第3話にて披露されたせつ菜のライブを見て、観客を楽しませる&盛り上げる事が出来るスクールアイドルに魅力を感じます。一時は自身の理屈的な考えと自由なスクールアイドルとの差に悩みますが、エマとの会話から”楽しい”を分かち合えるようなスクールアイドルになろうと決意する流れは、基本前向きの愛さんらしい展開でしたね。深く悩むなんてらしくない。前話が比較的シリアス気味な事も相まって良いタイミングで愛さん回を入れたなと思います。
そんな彼女のスタンス、性格を反映してか、初お披露目となった「サイコーハート」は愛さんらしさ全開の楽しい楽曲となっていました。韻を踏んだ歌詞を入れたりダジャレを取り入れたりする辺り、正に愛さんの専売特許感溢れています。
また、実家がもんじゃ焼きだったりお祖母ちゃん直伝のぬか漬けが好みだったりと彼女のアイデンティティとして確立している要素を余すことなく出していたのは嬉しかったですね。メンバーのあだ名呼びも無事、生きていました。愛→侑の「ゆうゆ」呼びは、『結城友奈は勇者である』のファンである自分に変に刺さりました笑。
さて、後者の「虹ヶ咲でのスクールアイドルの在り方」というポイントですが、小ネタを拾いつつ、また、愛さん以外のキャラも上手く動かしながら展開していましたね。
第2話から度々顔を覗かせていた「無理に1つに纏まるのではなく各々の"大好き"を大切にやっていこう」路線ですが、今回改めて各メンバーが把握している事が描写されました。これまでソロ云々を共有していたのはあくまで侑とかすみん、そしてせつ菜。後辛うじて侑との繋がりが深い歩夢だけでしたからね。認識しているか曖昧だったスクフェス転入生組もその辺りを深く考えている事が分かって良かったです。勢いで誤魔化す事も出来るのにも関わらずキチンと明示される所に脚本の丁寧さを感じます。
愛さんと璃奈というスクールアイドル初心者目線から同好会の活動を見ていく中で、各々のやりたい事が垣間見えてくるというのは上手い構成だな、と感じました。各自どのようなライブをしたいか、と意見を交わしている時や、かすみんのスクールアイドル概論の講義の際に、彼方達が既に発売されている夫々のソロ楽曲に関連するワードを出していたのは嬉しいファンサービスでしたね。せつ菜の「ニジガクレンジャー」は初出しだと思いますが笑。
という訳で第4話の感想でした。
スクスタでは加入前後で全く深堀されなかった愛さんでしたが、今回スポットが当たる事で彼女の事が改めて良く分かった気がします。これからも同好会のムードメーカーとしての活躍に目が離せませんね。アイだけに!
ベクトルは違いますが共に"可愛い"を追究する歩夢とかすみん。"大好き"を届けようとするせつ菜。"楽しい"を分かち合おうとする愛さん。本当色々バラバラなメンバーですよね笑。この各々が大切にする要素の違いが、1つに纏まるのは難しいという事の証左になっているのが面白いです。μ'sや(アニメ版)Aqoursと違い明確なチームとしての目標が無いですからね。こうなるのもある意味必然だったのかもしれません。そんな"個"が確立しているのが虹ヶ咲の特徴ですね。
さて、次回は終盤愛さんとやり取りをしていたエマにスポットが当たります。ここまでくれば、「EDイントロにて傘を開く順番が担当回の順番」というのはほぼ確定と考えて間違いないでしょう。第3話でも綴りましたが、ラストを飾る部外者のお姉さん担当回がどのような感じになるのか今から待ち遠しいです。
エマに話を戻すと、彼女は「スクールアイドルをする為にスイスからわざわざやってきた大家族の長女」という設定があります。流石にスクフェス時代のY.G.国際学園については触れないと思いますが、彼女が持つ要素をどう拾って調理してくるかとても楽しみです。サブタイトルが「今しかできないことを」となっており、不穏な感じが漂ってくるのが少々不安材料ですがまぁ大丈夫でしょう。エマは3年生で留学生ですから進路系の話になる気がします。
次回のエマ回、普通に楽しみなのは勿論なのですが、個人的に「転入生組の先陣を切っての担当回」という点が加算されて余計に楽しみなんですよね。エマ、しずく、彼方の3人は実質Aqoursより先輩で、自分が『ラブライブ!』を知ったその時から存在していたキャラですからね。思い入れが他のキャラより一段、二段違います。大勢いるモブのうちの1人だった彼女らに声が付き、ソロ楽曲がリリースされ、そしてメインを張るアニメが見られるなんて…。夢みたいです。そんな個人的な思いも加えて来週の回、期待しています!
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