エフライの感想記

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スクスタメインストーリー23章は、多様性を根幹とする虹ヶ咲のアイデンティティを揺るがすかもしれない

アニガサキ第5話放送前にリリースされた特大爆弾、スクスタメインストーリー20章。2nd Seasonと銘打たれたこのお話は、これまでの栞子編をも余裕で越えていくものでした。その時の感想は↓の記事に綴っているので割愛するとして、

 

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そこから21章、22章と重ねた後、本日迎える23章の展望が虹ヶ咲の良さを潰すものになるのではと危惧した為、備忘録という意味合い強めに、今の気持ちを残していこうと今回綴る事にしました。

 

「スクールアイドルというのは、パフォーマンスだけでなくハートが大事」という、ことりがアニメ1期4話にて花陽に話した事を、しずくの移籍に次ぐ移籍にて再確認させた21章。そして、このしずくの移籍騒動によりスランプに陥ったミアの救済をメインに据えた22章。20章から続くこれらのお話も、20章と同じくキャラの心情が理解し辛く、お世辞にも出来が良いとは言えないものでした(ミアの救済の流れは良かったけど)

また、しずくやランジュといったメイン扱いの部所属組だけでなく、本筋に関わらない部分でも唖然としてしまう言動が数多くあり、いつの間にか、セリフを発するキャラが失言をしないよう、祈るようになっていました。失言の代表格と言えば、監視委員に対して彼方が発した「ええ!?それってもう、味方じゃない!?」が挙げられます。しずくのリボンを整えただけで、これまでの悪行を許すとか、彼方は聖人過ぎる。

まぁそんな訳で、自分の中でハードルが下がりまくって迎える23章は、予告動画を見る限り、これは虹ヶ咲のアイデンティティに関わるお話になるな、と思いました。

 

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先ず、虹ヶ咲のらしさやアイデンティティとは何か。というお話ですが、これは今更細かく綴る必要もないでしょう。「グループではなくソロアイドル」であり「仲間だけどライバル。ライバルだけど仲間」という事です。μ'sやAqoursのように皆んなで協力して何かを成し遂げるのではなく、「時にライバルとして、時に仲間としてそれぞれの想いを胸に日々活動する」のが虹ヶ咲なんです。つまり、切磋琢磨する事はあっても、いがみ合う事なく、お互いが互いをリスペクトしつつ自身の信条を基に各々の目標に向かってスクールアイドル活動を行う。これがμ'sらとは違う、虹ヶ咲のアイデンティティなんです。なので「誰もが大好きを言えちゃう世界を作る」事を目指すせつ菜と「見ている人の心をポカポカ、ウキウキさせるようなライブをする」エマといった根底が違うアイドルが共存出来る訳です。正に"他所は他所。ウチはウチの精神"といった感じです。

 

で、今回お出しされる23章の何処が虹ヶ咲のアイデンティティを揺るがすかというと、愛さんが提案する「スクールアイドル部と同好会の校内合同イベント」の性質なんですよね。これは予告動画での彼女の発言から、「1vs1で対決を行った後、どちらのライブがより心にグッときたかをお客さんに投票してもらい、最終的に1番を決めるトーナメント形式で行われるライブ対決イベント。」という事が判明しました。 この、競技志向の強いイベントと、虹ヶ咲(この場合は"同好会"と言う方が適切か)の食い合わせがしこたま悪いんですよね。以前の20章についての記事で触れたように、同好会は"ガチ勢"ではなく、所謂"エンジョイ勢"と呼ばれる集団です。繰り返しにはなりますが、だからこそ、上記のせつ菜やエマのように、メンバー間にスタンスの相違があっても平気なんですよね。それどころか、"みんな違ってみんな良い"という同好会のあり方は、多様性を認めるスクールアイドル集団として1つの個性になっているようにも思えます。

 

しかし、勝ち負けを決める、従来のラブライブシリーズのような対決イベントとなると、この多様さを良しとする同好会の姿勢は却ってアキレス腱になってしまいます。何故なら、今回愛さんが提案する合同ライブでは、如何に大多数に好きになって貰えるか、という事が最重要事項となるからです。「最大多数の人に好かれる(=ラブライブを勝ち抜ける)スクールアイドル」ではなく、各々好きなスクールアイドル像を追いかけている同好会からすると、苦手なフィールドで戦われる事を強いられる訳です。勿論、かすみの"可愛い"や彼方の"眠気を誘うライブ"が全く居ないか、と言えばそうではありません。しかし、あくまでそれは少数派。パフォーマンス至上主義で"ガチ勢"の部組が、大多数の人から好かれるのは明白です。例えるなら、この対決は「パクチーとバニラアイス、どちらが好みですか?」と聞いているようなものなんですよね。「自分はパクチーの方が好きだ!」と答える人が0とは言いませんが、バニラアイスを選択する方が一般的ですよね。それに、"食べ物"というカテゴリーは同じでも、この2つではジャンルが違うから勝負にならない!と思う人も居るでしょう。それくらい、愛さんが提案するイベントは、勝ち負けに拘らない同好会に不利で、それでいて成立するか怪しいものなのです。

 

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また、忘れちゃいけない点として監視委員の存在があります。只今、同好会はランジュ(と栞子と理事長)のお陰で、校内でまともに練習が出来ていません。加えて、ライブも、ゲリラライブやオンラインライブといった異例な形式を取らざるを得ない状況となっています。部と同好会の設備の差は致し方ないとしても、せめて練習時間くらいはイーブンにしてくれないか、と思ってしまいます。ルールだけでなく事前準備の段階でも同好会には大きなハードルが存在するのは、ここまでストーリーを読んだ人なら当然疑問に感じる事です。

 

 

そして、これは個人的に気になるところですが、最後の不安な点として「誰が噛ませになるか」という事が挙げられます。ミアが参加するとして虹ヶ咲のスクールアイドルは全12人。トーナメントとして歪な形となる為、4人不参加で仮に8人出場としても優勝者以外の7人は"負け"を突きつけられる事となります。 

さて、一体誰が誰に負けるんですかね。そんな事考えたくもありませんが、23章が前編と謳われている以上、長期戦になりそうですから、優勝者決定まで行くのはほぼほぼ確定でしょう。個人的に、優勝者はランジュで、接戦を演じた同好会のスタンスを彼女が認める一方、同好会側もランジュ達部組を称え、何か良い感じになって謝罪等なしに合併という胸糞ストーリーを予想しているのですが、これが当たるにせよ外れるにせよ、公式で格下(負け犬)キャラが生まれるのは避けられません。また、初っ端から内部対決だとイベントを行う必要性が薄れますから、1回戦は同好会vs部になるのは必須でしょう。加えて、1回戦で片方が全滅だとお話にならないので、部組に負ける同好会メンバーが最低でも1人、誕生してしまいます。今後「○○より格下」と公式で扱われたという実績を持つこととなる貧乏くじを引くのは一体誰でしょうか。

 

 

…これは第六感というやつですが、せつ菜がランジュの噛ませになりそうで怖いんですよね。現状、生徒会長リコール騒動を筆頭に、メインストーリーでは彼女に対して向かい風が吹き荒れていますし、部の強さを示す為には同好会のトップを叩くのが一番ですからね。せつ菜好きとしては大変苦しいところですが、彼女が負け犬になるのは恐らく避けられないでしょう。

勝手に8人イベントだと思っているのですが、もしそうなるとすると、同好会側から出場は後3人。これまでの話の流れ的には、終始部への敵対意識がむき出しのかすみんと、21章にてスクールアイドルの本質を掴んだしずく、覚醒したミアが該当しそうですが、彼女達が出場するとなると、スポットの当たるキャラが21章から変わらない事になってしまいます。まぁ今更出番の公平性を求めても仕方ないですけどね。『ゼロワン』のお仕事五番勝負のように全対決を長々とやるとは思えませんし、ランジュ等のメイン所以外はダイジェスト気味に勝ち負けの結果を見せられるでしょう。誰が出場しても変わらない気がします。

 

繰り返すようですが、明確に勝ち負けを決めるイベントの性質上、優勝者以外は残念な思いをするのが避けられません。部が勝っても、前述の通り、質は置いとくとしても練習が満足に出来る為"当然"と思われますし、逆に同好会が勝てば、パフォーマンス向上を目的に移籍した果林達の存在意義が問われます。どっちに転んでも大火傷が避けられないこのイベント。ぶっちゃけ不参加が1番の勝ち組な気がしますね。また、普通に考えると、同好会と部の両方を経験したしずくが優勝の筆頭候補でしょうけど、それも微妙なんですよね。このメインストーリーは、章毎に設定がブレる事が良くありますから。

 

それにしても、仮にイベントをするとしても、対戦要素のない普通の合同ライブではダメだったんですかね。敵の下へ裏切った元仲間が強くなったからと戦いを仕掛けてくるなんて、まるで『イナズマイレブン』のダークエンペラーズみたいじゃないですか。これがバトルものだったら胸が熱くなる面白い展開なのは否定しませんが、キャラ人気がコンテンツの命である「ラブライブ!」でやるお話じゃないよな、と思います。

今後、栞子、ランジュ、ミアの追加部員("仮"含む)や、果林と愛さん(としずく)という移籍組の株が上がる事はあるんでしょうか…?つくづく、虹ヶ咲のコンセプトを忠実に反映しているアニガサキがあって良かったと感じます。少なくとも果林の性格はアニガサキの方が好き。

 

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という訳で、23章の予告動画を見て思った事をストーリーが配信される前に色々綴ってきました。メインに据えられる事が、ある意味罰ゲームと化している中、愛さんがどのような立ち回りを見せてくれるのか、不安と心配でいっぱいです。移籍後、目立った動きが全くない果林や、綻びが見られてきたランジュ、同好会に対して不利な事柄を黙認しつつ"あなたちゃん"に応援している旨を伝えている栞子、といったトンチンカンな動きをしている部組の動向も気になります。歩夢、エマ、せつ菜、彼方、かすみん、璃奈の移籍未経験組が曇らなければ嬉しいですが、まぁ無理だろうな…

そもそもこのイベント、監視委員排除を目的とした同好会側からの提案ではなく、活動の妨害をしている部、しかも練習出来ないなら…と移籍した愛さんからの提案というのが最高に意味不明なんですよね。かすみん、エマ、彼方辺りが猛反対して筋を通したらまだ良いですが、22章のミア捜索事件を鑑みるとそれも望めませんし、ストレスが溜まって仕方がない展開になりそうです。

 

また、こんな不穏な中実装されるのが「KiRa-KiRa Sensation!」というμ'sの集大成である楽曲なのが物悲しい。アルコールを体内に入れる等して、ある程度ノリで見られる状況を作ってから23章を見たいと思います。