エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第8話「しずく、モノクローム」》これぞスクフェス部員No.1の実力。理想のヒロイン、大女優に向けて一歩前進!

本当の私を見て下さい!

 

これぞμ'sを抑え、スクフェス部員ナンバー1に君臨するしずくの真骨頂。

意外と頑固な所。意地っ張りな所。本当は自分に自信がない所。"演劇が好き"以外のこういう部分も含めて"桜坂しずく"なんだよなぁ…

 

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彼方からのキラーパスを受けて迎えたしずく回。自分は、前回の感想記事にて「スクールアイドル活動と演劇部の兼ね合いについて言及されるのでは?」と予想していました。ところがどっこい。いざ、お出しされたのは「人と違う部分を曝け出すのが億劫だったしずくが、自身を好きになりそれを受け入れる」お話でした。まーた予想が外れた。悔しい…

 

今回のストーリーはスクスタのキズナエピソードでも触れられた話題でしたね。そこでは「自分自身を出した方が良いという"あなたちゃん"のアドバイスを受け自身を見つめ直した結果、やっぱり"演じる事が好きでそれが自分には必要"と気づき、理想のスクールアイドルを演じられるようにこれからも頑張る」というお話が展開されました。2ndアルバム楽曲「オードリー」で見られた女優魂の根底を描いたエピソードとなっています。

 

 

前述の通り、アニガサキではキズナエピソードとは反対に、人から嫌われないよう演じていたしずくの仮面を取っ払うお話でした。その問題解決に1年生組が大きく動いていたのが今回の見所でしたね。

1番の魅せ場は元々付き合いが深いかすみんが担当しましたが、最初にしずくが本音を漏らしたり、悩むかすみんに対して自分も似たような境遇だったからと、自身の体験を語り、彼女をしずくの元へ送り出したのは璃奈でした。虹ヶ咲はμ's等の諸先輩方と違い学年での交流が薄い(特に1年と2年)印象があるので、こうやってやり取りを行ってくれたのは嬉しいです。

今回はしずくの励ましの意味を込めて遊びに出掛けていたので、何もしがらみのない3人の日常も見てみたいものです。

 

そうそう、これは偶然が産んだ産物なんですが、特大パンケーキに対して全敗なのにも関わらず璃奈達に上から2人にアドバイスをしようとするかすみんと、放送の数時間前に行われた日本シリーズの巨人が重なって見えました。 奇しくも両者共に0勝5敗でしたからね。本当、ただの偶然ですが、タイムリーなネタだなぁと思いました。

 

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かすみ vs しずく

 

話をアニガサキに戻しますね。

璃奈のアシストを受けたかすみんはしずくが待つ教室へカチコミに行きます。ここでかすみんがしずくの仮面を引っ剥がす訳ですが、ここの2人のやり取りが良いんですよね。「無敵級*ビリーバー」や「Poppin’ Up!」にて出てきた"他所は他所、ウチはウチ。自分が1番(オンリーワン)だ!!!"というニュアンスをこれでもか!という程しずくにぶつけていますから。

何処と無くμ'sの絵里加入回(8話)をリスペクトしたような舞台、雰囲気で行われたやり取りは、しずくファンとしてだけでなくシリーズのファンとしても刺さるものがありましたね。あの時の絵里と同じように、1話通してずっと曇り顔だったしずくの笑顔が最後に見られてとても嬉しかったです。

 

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楽曲

 

今回、しずくが披露した「Solitude Rain」。直訳で「独りぼっちの雨」という意味を持つ楽曲です。"寂しい孤独"の意味合いを持つ「Loneliness」ではなく、1人を迎合する、プラスのニュアンスな「Solitude」を用いているので前向きな印象を抱きます。スクスタキズナエピソードでキモとして扱われた「オードリー」では、「lonely」を歌詞に用いていますからね。こういう対比も面白い。

 

最早恒例となったスクフェス転入生時代の衣装やスクスタの衣装を差し込んでいるMVは、来ると分かっていても嬉しいものですね。エマ、彼方と並び長年積み上げてきたものがようやく花開いた感じがします。大正浪漫や担々麺ネタ、しず熊(?)があったのは嬉しかったです。

「Solitude Rain」で初お披露目となった衣装は、演劇の中から引っ張ってきているもので、「DIVE!」と同じく外面と内面の融合感が溢れるものとなっていました。白黒衣装というのは、善子の「in this unstable world」を彷彿とさせますね。

 

 

後、これは余談なんですが、今回のMVにてサビの場面で『カブト』のように雨が止まったり、「眩しいあの空へと飛び出すよ」と傘を置き青空を見上げる場面が『エグゼイド』や『ビルド』のロケ地だったりと、特撮好きのアンテナが反応した場面が多かったです。そういや、2話でかすみんが「Poppin’ up!」を披露した場所も『クウガ』に出ていた場所だったな…

 

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スクフェス転入生!

 

さてさて、エマ回(5話)から度々登場しているスクフェス転入生組の学校ですが、今回は藤黄学園在籍の綾小路姫乃と紫藤美咲の2人が声付きで登場しました。姫乃は、5話で果林が持っていた雑誌の表紙を飾っていたので2回目の出番ですね。スクフェス勢、歓喜。

前回の遥のようにストーリーの本筋でないのにも関わらず、わざわざ虹ヶ咲と藤黄の合同演劇祭という理由を付けてまで登場させた辺り、今後の活躍に期待が持てます。しずく、彼方、エマが虹ヶ咲に昇格(?)した事で青藍高校、東雲学院、Y.G. 国際学園の3校は8人となってしまいましたからね。9人揃っている藤黄学園、そしてまだ未登場の千歳橋高校と紫苑女学院にはライバル枠として縦横無尽に暴れて欲しいものです。

と、言っても沢山出てきて取っ散らかるのもよろしくないので、アニガサキの範囲では遥の東雲学院と姫乃達の藤黄学園がメインに関わってくる位で終わらせて、残りの学校はまたの機会に…というのが1番の落とし所でしょうか。兎も角、スクスタとはまた違うオールスターが見られそうで楽しみです。

 

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まとめ

 

という訳で9話の感想でした。

いざ振り返ってみると、かなり抽象的な内容で「いざ本当の自分を出すといっても演じる事とどう折り合いをつけるのか」という事に明確な答えを出さずに終わったお話でした。これからは今までと違い"大好き"を前面に出す事にしたせつ菜や、出来ない(表情を出す)事を出来る(璃奈ちゃんボード)事でカバーするようにした璃奈と比べると、些か具体的な事が見えて来なかったような気がします。

また、残り話数も少ない中、侑含め上級生が話に関わって来なかったのも減点に取られかねないポイントです。前述にある通り、同じような悩みを抱えつつ、それを振り切ったせつ菜が居ますからね。そことのやり取りも少しは欲しかったです。

 

と、微妙だと思った部分について綴りましたが、ストーリーの勢いが強く、視聴者に粗を気づかせないようなパワーを持ち合わせたお話だったので、総合的には神回までは行かなくとも良回かな、と思います。この整合性より勢いを重視するのは、良い意味で"『ラブライブ!』らしさ"を感じました。そんな中で黒しずくの正体や前までのお話を踏襲した役回り等、アニガサキ特有の丁寧な描写も見られたので全体的には満足しています。まぁ、しずくがより一層ミステリアスなキャラになった気がしますが。

 

 

さて、次回は遂に果林回ですね。現状、5話での加入から目立った出番がない為、どのような活躍を魅せてくれるか楽しみです。「藤黄学園の2人に目をつけられていた事」、「『仲間でライバル』というアニガサキのキャッチフレーズがサブタイトルに付けられている事」の2点から自ずとハードルが上がってしまいますね。

担当回の持ち回りが終わった後のお話も見えてきそうですし、"果林の活躍"以外にも見所がありそうで楽しみです。楽曲に関しても、果林の持ち曲は3rdアルバム時点で「Starlight」に「Wish」、「Fire Bird」と既に幅広い楽曲があるので、アニガサキではどの方面で来るのかワクワクします。

 

 

おまけ

特段"叩きたい!"とかそういう気持ちがある訳じゃないですが、今回(8話)がしずくとかすみんの熱い友情エピソードだったのにも関わらず、スクスタの連動ストーリーはそれを裏切るようなお話(演技の練習と銘打っての しずく、同好会脱退ブラフ)なのはどうかなぁ…と。

恐らく話題沸騰中の20章より前の時間軸でしょうけど、中々に酷い。今はそれまで(1〜19章)のお話を見ずに20章を読めますしね。「私もずっとずっとみなさんと一緒に(スクールアイドルを)続けていきたいです!!」と連動ストーリーでは発言しているのに、20章では、かすみん(とエマ)にとって最悪なタイミングで部へFA移籍…。これではアニメからスクスタに入った人の中ではしずくの株が大暴落…。悲しい…

 

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