エフライの感想記

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感想《2021 F1 第7戦 フランスGP》やられたらやり返す。これぞフェルスタッペンの真骨頂。レッドブルホンダ、3連勝!

カナダGPがキャンセルになった事でカレンダー改変が求められた21年シーズンのF1。そんな第7戦は、当初の予定より1週間前倒しでフランス、ポール・リカールで開催されました。突然のスケジュール変更だったにも関わらず、何事もなく開催出来て良かったですね。

前戦は、残り2周で超スプリントレースが開催されるという事態が起こりましたが、ここポール・リカールは、単調な展開が目立つサーキットなので、今年こそは面白い首位争いが見られたら良いな、と考えていました。この週末は、SFにインディカー、FEにDTMというモタスポ盛沢山な週末だったので、忙しい週末でしたね笑

 

やっぱお客さんが居るのは良いですね。鈴鹿はどうなるかなぁ…

 

 

仕返し!フェルスタッペン!!

 

一体どんな展開が見られるか、ドキドキワクワクで迎えたフランスGP。そこでポールトゥウィンという快挙を成し遂げたのは、レッドブルのフェルスタッペンでした。予選では只1人、29秒台をマークすると、決勝では2年前のハンガリーGPや今年のスペインGPでハミルトンにやられたフレッシュタイヤで猛追作戦を敢行。それがドンピシャでハマり、アゼルバイジャンGPの雪辱を果たす素晴らしい戦果をもたらしました。

いや…凄かったですね。予選Q3のアタックも十分化け物じみていましたが、決勝の走りはそれ以上のものが見えました。スタートの1コーナーでミスを犯し、ハミルトンに先行を許した時は、「終わった…」と思いましたよ。それが過去にライバルにやられた作戦で今度はやり返す。良いですねぇ。格好良過ぎます。スペインGPとかのハミルトンと異なり、首位を投げ打って2ストップ戦略に舵を切ったのが勇気あるなぁと思います。失敗したら優勝どころか3位があり得ましたからね。チームは素晴らしい判断をし、フェルスタッペンはそれに満点で答えました。嬉しすぎます。レッドブルにフォーカスすると、今季イチのレースですね。

 

 

そんなフェルスタッペンの相方で、前戦のウィナーであるペレスは、2ndドライバーとして完璧なレースをしましたね。メルセデス2台のピットウィンドウ内に常に居た事で彼らの2ストップ作戦の抑止力になりましたし、持ち前のタイヤマネジメント力を活かして、3位表彰台を獲得しました。1スティント目を引っ張った事が功を奏した結果ですが、それは彼の腕の賜物ですからね。運でなく実力でボッタスの前に出た。これだけで最高の結果です。

いえーい!

 

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どうしちゃったの…

 

そんなテンションフォルティシモなレッドブルとは対照的に、沈んでしまったのが王者のメルセデスでした。どうもモナコ辺りから流れが悪いですよね。予選こそ、何とか2位と3位を死守し、レース序盤は2台してフェルスタッペンの相手をしていましたが、最終的には2位と4位。結果だけ見るとそこまで悪くないですが、内容的には今までのメルセデスからは考えられない程の失速度合いです。

シート喪失が噂されるボッタスは、FP3まで好調だったものの予選までその強さは継続せず…。最終的には4位フィニッシュと表彰台すら逃してしまいました。フレッシュタイヤを履いたフェルスタッペンを出来るだけ抑えるという仕事こそ頑張りましたが、就活走法としては些か足りない気もします。「How about that!?」の無線が恋しいですね。

 

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個人的殊勲賞

 

今回の個人的殊勲賞、先ずはレッドブルの2人は当確ですね。視聴者を寝落ちにさせない、見所満載なレースを展開してくれました。ありがとう!

 

他には、8位と10位という予選結果から5位と6位にまで上がってきたマクラーレンの2人も凄かったですね。両方のセッション共にノリスが先行しましたが、これまでのレースで苦戦していたリカルドの復調が見られたのが何より嬉しいです。勿論、ノリスの躍進も嬉しいですけどね笑。2人揃って好成績を残せてホッとしています。2人で仲良くシューイする地獄絵図光景もそう遠くない未来に実現しそうですね。因みにですが、ここまで全戦入賞しているのはノリスだけみたいですよ。流石だなぁ…

 

後、予選では不運に泣かされQ1落ちを喫したものの、決勝ではアゼルバイジャンGPでも試みたハード→ミディアムのリバースストラテジーを完遂し、10位入賞に食い込んだストロールも素晴らしかったですね!

ここから

こうですよ。予選終わった段階では、2戦連続不運だな…と思いましたが、やっぱりストロールというドライバーは"持って"ますね。デビューしてから3戦くらいクラッシュしていたのが遠い昔に感じます。

また、予選12位から9位入賞を果たしたベッテルも、殊勲賞とまでは行かなくとも良い走りをしたと思います。ハミルトンと対照的に、こちらはモナコから流れが良いですね。今後、アルファタウリとのコンストラクターズ争いが楽しみです。

 

後、9位グリッドから8位に入ったアロンソも良かったですね。マクラーレンとは反対に、予選番長っぷりが光るアルピーヌのマシンを持って、最終的にはリカルドの真後ろまで帰ってきたのは流石の一言に尽きます。ミディアムを履いた第1スティントのグダグダさは何だったのだろうか…

 

今回の個人的殊勲賞は、以上の6人ですね。ドライバーというよりチームに依拠している感じがしますが、まぁ良いでしょう笑。皆さんの次戦以降の躍進に期待しています!

 

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その他

 

殊勲賞とまでは行かなくとも、予選6位から7位入賞を達成したガスリーは良かったですね。予選や決勝序盤ではフェラーリと、中盤以降はリカルドやアロンソと激しいバトルを繰り広げました。もう、彼がこの辺りを走っていて驚きを感じなくなってきている自分に驚きです笑。シーズン途中の降格がこのような結果をもたらすなんて、レッドブル側も想像していなかった事でしょう。ここまで来たら、アルファタウリで行ける所まで行って欲しいですね!彼に対する期待が2年前とは天と地程違いますね笑

 

そんなガスリーと組んでいる我らが角田君は、再び予選Q1でクラッシュを喫してしまいました。アルファタウリのマシン的に、普通に走ればQ1突破は容易なだけに残念ですね。

衝突前にリアウィングがゆらゆらしているのが印象的。

 

ケチが付いた予選とは対照的に、ピットスタートから迎えた決勝は良かったですね。13位フィニッシュとポイントまで届きませんでしたが、良くここまで巻き返したな、と思います。その分、余計にQ1が悔やまれるんですけどね…。ですが、まだF1第7戦。温かい目で見守っていこうと思います。

 

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新たに3年契約を結び、相当な意気込みを持って母国GPに臨んだであろうオコンは、ちょっと残念な結果に終わりましたね。11位発進から14位フィニッシュ。特段酷い訳ではありませんが、アロンソが好成績を残しただけに、残念さが残ります。まぁそんな時もありますよね。気持ちを切り替えて次戦頑張って欲しいです。

 

今回、自身初のQ2進出を果たしたミックは、最終的に19位でチェッカーと、結局定位置に帰って来ましたね。予選も自身が打ち切りの原因となったクラッシュがあっただけに、純粋な速さは期待出来ませんでしたが、少し残念でしたね。ですが、彼の非凡さが垣間見られて良かったです。マゼピンは、正直語る事はないですね。角田君、ミックと同期が予選でクラッシュする中、無事に走破出来たのは収穫でしょうか。まぁ彼もFP3で回っているんですけどね。

 

ウィリアムズは、ラティフィが惜しかったですね。1000分の2秒差でラッセルに負け、Q2進出を逃しました。恐らく、ここがラッセルに予選で勝てる最大のチャンスだっただけに残念です。この先、こういった機会がまた訪れると良いですね。一方のMr.サタデーと化したラッセル。今回は決勝でもひと踏ん張りをし、12位でフィニッシュしました。リタイア0台のレースでこれは相当自信になると思います。来年、何処で走っているのか分かりませんが、何時か来るその時に向けての準備運動はバッチリなようですね。

 

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推しのライコネンが所属するアルファロメオは、正直見所無かったですね。ライコネンがスーパースタートを決め、ジョビナッツィの真後ろにジャンプアップしたのが週末通してのハイライトでした。2人揃って1ストップ戦略しか取らなかったのが下位に沈んだ要因ですね。15位と17位。悲しいようですが、これが今のアルファロメオです。

 

感覚的に、そんなアルファロメオより悲惨なのが、この赤いポニーなんですよね。2年前は、"プランF"という直球過ぎて誰も使わなかった言葉を生み出したこのチームでしたが、今回は5位と7位と、名門復活を予感させる予選から、11位と16位という絶望を感じさせる結果に転げ落ちました。アルピーヌのレースペースの悪さに目が行っていましたが、そこより酷いのがこの赤いチームでした。これでも2戦連続PPのチームなんですよここ。シンガポールが無くなった今、ポニーが跳ね馬となれるサーキットは、果たしてあるのでしょうか。サインツがルクレールと対等に走れるようになってきただけに残念で仕方ありません。今回に関しては、予選からずっと先行していましたからね。移籍&新人組の中ではいち早くアジャストしたサインツ。スペイン国歌とイタリア国歌の組み合わせが聴けるのは一体何時になるのでしょうか。

 

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まとめ

 

という訳で第7戦の感想でした。予選から決勝のチェッカーまで、ずっと面白く、眠気が一切襲ってこない楽しいレースでしたね。これからも今回のようなバチバチのトップ争いが見られたら最高ですね!

さて、次戦はレッドブルリンク2連戦です。去年と違い、シュタイアーマルクGPが先に開催ですね。まぁ名前が変わるからなんだっていう事ですけど。毎年ここは面白いレースが展開されている気がするので、今年は一体どうなるか、今から楽しみです!

 

 

☆同週末開催レース

 

 

 

 

 

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