エフライの感想記

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感想《2021 F1 第11戦 ハンガリーGP》頭から尻尾まで出来事盛沢山!またもや新勝者が誕生してしまった…!

夏休み前最後の1戦の舞台、ハンガリーGP。前戦でイザコザがあったので、それがどうレースに影響するのかが焦点でしたね。それ以外にも、前菜であるF3で大雨だったりと何やら面白い事が起こる匂いがプンプンする中で迎えた決勝でした。

 

 

わけがわからないよ

 

えーっとですね。FP1から色々起こりすぎて、正直頭の整理が出来ていません笑。スプリント予選があった前戦よりイベントフルなんて、本当、F1は何が起きるか分からないスポーツです。まぁそういう混沌を自分は望んでいるんですけどね。結果が容易に想像出来、実際にその予想通りな結果とかつまらなくて仕方ありませんから、こういう予測不可能な展開は大歓迎です。今回のレースの展開は、個人的に大変面白く、寝落ちする事無く観戦する事が出来ましたしね。後半戦もこんな感じで宜しくお願いします。

 

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個人的殊勲賞

 

で、一体何から綴るか考えましたが、今回はいきなり個人的殊勲賞に参ります。その方が書きやすいですしね。

先ずは、自身初優勝を飾ったオコン、そしてそれをアシストしたアロンソを擁するアルピーヌの2人です!

こればっかりは文句の付けようがないですね。

両者とも、1周目1コーナーの混乱をノーダメージで抜け出すと、レース再開のタイミングで躊躇なくタイヤ交換を敢行。そこからオコンは、ベッテルからのプレッシャーを受けつつもトップの座を譲る事無くトップチェッカーを受けました。勘違いからダブルチェッカーを受けてしまいましたが、そんな事は些細な事。一時はF1のシートを失った彼が、ノリスやサインツより先にグランプリウィナーへという、創作物のような展開を魅せてくれました。

ここまで嬉しそうな動きを見ると、見ているコッチも嬉しくなりますね。契約延長から正直パッとしないレースが続いていましたが、これを機に躍進していって欲しいものです。

 

そして、アロンソです。今年F1にカムバックした彼ですが、今回、復帰後最高のレースをしたんじゃないでしょうか。ミディアムタイヤを引っ張り、履歴の浅いハードタイヤでサインツを猛追。残念ながら抜く事は叶いませんでしたが、「フェラーリを相手に戦うルノー(アルピーヌ)のアロンソ」という15年前にも見られた熱いバトルを魅せてくれました。

アロンソの活躍はこれだけではありません。なんと、彼より履歴の浅いミディアムタイヤを履いたハミルトンに対して、一歩も引かない素晴らしいバトルを展開したのです。

抜かれそうで抜かれない。劣るマシン&タイヤで、ここまでトップチームのマシンを抑え込めるのは、彼とライコネンくらいでしょう(前戦参照)

本当にクリーンなバトルで何回も見ていられる芸術作品ですね。この2人のバトルというと、2014年のGPを思い出します。あの時も、同じハンガロリンクにて、ポンコツフェラーリに乗ったアロンソが、王者マシンに乗ったハミルトンを抑え込んでいました。7年経った21年でも、そんなバトルの再現化の如く、アロンソは素晴らしい走りをしました。抑えきれなかったのは惜しかったですが、ここまで抑えていなければ、オコンの優勝が無かった可能性を考えると、本当に偉大な仕事をやってのけたと思います。流石アロンソ。レース外の言動がもう少し大人しめだったなら3度目、4度目の王座を獲得していた事でしょう。

 

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さて、アルピーヌ以外に目を向けると、ウィリアムズの2人の活躍が光りましたね。2台共Q1ノックアウトだった予選を見た時は、駄目だと思いましたが、決勝では天外の走りを魅せ、ラティフィが7位、ラッセルが8位という待望の入賞を、2人揃って成し遂げました。アルファロメオ推しとしては複雑な気分ですが、それでも嬉しい気持ちには変わりありません。

過去の感想記事を見てもらうと分かる通り、個人的に「入賞するならラッセルではなくラティフィなのでは」と散々言ってきたのですが、見事予想が外れましたね。ですが、良い意味での外れだったので良かったと思います。まぁラティフィの方が上位フィニッシュをしている時点で半分予想が当たったとも言えますけどね。

一時は3位を走行していたラティフィ。レース前に戦車道を履修していた事が躍進の鍵だったのかもしれません。

レース後、涙ぐむラッセル。幾度となくあった入賞のチャンスを掴み切れなかったり、サラッとクビサが入賞したりとツキに恵まれなかった感があったので、この結果は一塩です。出来る事なら、メルセデスに移籍せず、"アルファタウリのガスリー"のようにチームの顔としてタイトルへ挑戦して欲しいんですけどね…。流石にキツイか。

いやはや…。フリー走行でミラーが壊れた事からW入賞を予想するのは難しすぎるぜ…

 

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また、色々な事がありつつ2位まで帰ってきたハミルトンも良い走りをしたと思います。

予選Q3で、レッドブル2台をキチンとアタック出来ないようアウトラップを遅く走ったのには、王者らしい"いやらしさ"を感じましたね。これに関しては、レッドブルが迂闊過ぎたと思っています。抜きにくいサーキット特性を考えるべきでしたね。反対に、ハミルトンは、そこら辺をキッチリ考えているようで"熟練の技"感がありました。こういう細かい所を怠らないからここまでチャンピオンになれているんですよね。

オリンピック混合ダブルスで金メダルを獲った水谷選手っぽい事を言いましたね笑。これはゴン攻めでしたわ。

 

PPで迎えた決勝。1周目の多重事故には巻き込まれず、相変わらずの幸運さが見られましたね。これはハミルトン独走かな…。と思ったのですが、ここでF1史に残る珍事が発生します。

オコンについて綴った時に少し言及しましたが、リスタートのタイミングで、ハミルトン以外の全ドライバーがピットに入ったのです。これにてハミルトンは、たった一人でスタンディングスタートを行いました。05年アメリカGPの6台という数を大幅に更新したこの光景は、間違いなく21年シーズンを象徴するシーンになった事でしょう。

一人ドライタイヤへの交換が遅れ、最後尾からの巻き返しを強いられたハミルトン。彼がそんな事でめげない事は、F1ファンなら誰しも知っている共通事項です。ハミルトンは、そこから見事な巻き返しを行い、3位フィニッシュ、ベッテルが失格になった事で繰り上げの2位まで返り咲きました。見事過ぎますね。アロンソが居なければ恐らく勝っていた事でしょう。末恐ろしすぎます。しかし、ここで珍事がもう1つ起こります。

このツイートの右側の画像ですね。

前述の通り、オコンはダブルチェッカーを受け、ホームストレートエンドで停止。そして2位フィニッシュだったベッテルは、ガス欠でコース上にマシンを止め徒歩でピットに戻ってきました。そう、トップ3が停める筈の停止位置に、ハミルトンしか居なかったのです。これが前戦と今回のQ3の代償ですかね。少し可哀想だと思いました笑。まぁ今回のレースを持って2つのランキングをひっくり返しましたし、許してくれるでしょう(適当)

 

今回の個人的殊勲賞は以上の5人ですかね。見所の多かったレースの中で、特に良い印象を残した彼らを挙げます。夏休み明けも良い走りを魅せて欲しいですね。

 

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その他

 

他に好成績を残したメンツを見ていくと、ガスリー5位、角田くん6位でW入賞を果たしたアルファタウリは頑張ったのではないでしょうか。普段の彼らからすると良過ぎる成績なのですが、如何せん、アルピーヌやウィリアムズに比べるとインパクトが薄いな…と思い個人的殊勲賞から外しました。

ですが、コンストラクターズを考えると、この成績は絶対アドバンテージになりますし良かったと思います。特に角田くんは、FP1で大クラッシュしていたので、決勝で結果を残せて滅茶苦茶安心している自分が居ます。この決勝で掴んだ感覚を今後も活かして欲しいものです。

 

クラッシュからの好成績というと、繰り上げで3位に入ったサインツもそうですよね。

Q2でやってしまいましたが、結果的にそのお陰でスタート後の混乱に巻き込まれる事なく走行を継続出来、最終的に3位という事を考えると、正に怪我の功名という感じでしょう。アロンソとのバトルは痺れましたし、これから波に乗ってスペイン&イタリア国歌のコンボを決めて欲しいです。

 

また、マゼピンとの一件があり、10sペナルティを科されたものの、10位に食い込んだライコネンの走りも見事な物でした。もしチームがキチンと把握していればもっとポイントが獲れたと思えるだけにモヤモヤしますが、2回目の入賞を喜びましょう!ウィリアムズには大差を付けられましたけどね…。終盤にリカルド抜けたのが貴重な1ポイントに繋がったので良かったです(軽い現実逃避)

 

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オコン優勝、ウィリアムズW入賞という意外性抜群な結果になった背景には、何人かの戦犯と、幾つもの屍があります。今回は、それらについて綴っていきます。

先ずは、メルセデスのボッタスですね。今シーズン全くと言っていい程、成果を上げられていない彼ですが、今回ある意味特上の活躍を魅せました。

ブレーキングポイントを見誤り、ノリスに魚雷。そして玉突き的に多くのドライバーを撃墜しました。ルクレール、リカルドはストロールの被害者なので3人を除くと、ボッタスは全20台中、自身含めて7台に悪影響を与えるという大活躍をしました。特にレッドブル2台を破壊したのはポイント高いですね。肝心のフェルスタッペンを仕留め損なったのはある意味残念でしたが、非常に多くのドライバーを巻き込む大ポカでした。ストロールの一件も、ボッタスを起因とするクラッシュが無ければストロールの単独ミスで終わった可能性を考慮すると、彼は半数のマシンに迷惑をかけた事になります。逆に凄いですね。

散々皮肉りましたが、個人的にボッタスは応援しているドライバーなので、これにめげずに頑張って欲しいです。せめて1勝目を早々に挙げて欲しいですね。

 

そしてストロールですが、彼も中々に大きなポカですよね。ボッタスの陰に隠れている感はありますが、相当酷いミスです。彼はこんな荒れる展開の中でPPを獲得した過去があるので、正直上位進出するのでは…と期待していただけに少し残念でした。まぁたまにはそういう事もありますよね。次ですよ次。ストロールならきっと好成績を残してくれるはずです。

 

3人目のやらかしたドライバーですが、アルファロメオのジョビナッツィです。スタートでミディアムタイヤを選択するという訳の分からない事を行うと、20㎞/h以上のピットレーン速度違反。加えて、レースでは、ハースのミックを最後まで抜けないと、残念さが際立っていた印象です。母国GPが近いだけに、頑張って欲しいものです。ポイントでもウィリアムズに先を行かれましたしね。

 

ラスト、4人目の"喝!"なドライバーはベッテルですね。いや、ベッテル自体は特に悪い事はしていませんよ?ただ、チームが、と言うか何と言うか。サンプルとして提出しなければならない燃料が残っておらず失格とか、勿体ないにも程があります。折角の2位フィニッシュをフイにするのは、あまりにドライバーが報われません。控訴しているようですが、チームは燃料管理をしっかりして欲しいですね。誰を"喝!"にして良いか分からなかったので、便宜上ベッテルをこの枠に入れました。許してちょ。

 

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ここからは主に被害者ですね。先ずはレッドブル。

ボッタス魚雷によりペレスがリタイア、フェルスタッペンは手負いのマシンで9位入賞という、物足りない結果に終わりました。仕方ないとは言え、悔しい結果ですね。まぁフェルスタッペンについては、謎にQ2タイムをソフトで更新するという事を行っていたので、そこから流れが悪かったなぁと思います。カットラインを見極める為、Q2ではなるべく最後の方でアタック、逆にQ3は(意図的なのか偶然なのかは置いておいて)妨害的な事や黄旗の対策として早めにアタック、という鉄則はキチンと守ってくださいね。特段、滅茶苦茶お熱なファンではありませんが、お願いしますよ。ポンコツ役はフェラーリだけで間に合っていますから。

 

レッドブルと同じく2台とも割を喰ったのがマクラーレンですね。

ノリスは、このレースをもって連続入賞記録が途絶えました。何時か切れる記録とはいえ、こんな形で終わるのは残念でなりません。スタートで3位に浮上していただけに、あのまま走り続けられた世界線を見てみたいです。そしてリカルドは、ストロールの魚雷の影響を受けてしまいました。具体的な被害等は分かりませんが、ラッセルを抜けず、ライコネンに抜かれた辺り、マシンの状態はボロボロだったのでしょう。ポイント…惜しかったなぁ。

 

リカルドと同じくストロール砲を喰らったのがルクレールでしたね。

辛い。フェラーリに移籍してから不遇っぽさが滲み出ているのは気のせいですかね。ストロールの突撃が無ければ2位辺りで1コーナーを回れただけに、ノリス共々惜しさを感じます。後半戦はこの悔しさをバネに頑張って欲しいものです。

F1は、ピンポンだったりボウリングだったり忙しい。

 

そしてマゼピンは、1周目のイザコザでなく、ピットレーンで斬首されてしまいました。こればっかりは残念としか言えませんね。ミックはそれなりに他車と戦っていましたが、彼の場合、走っている順位的にそれを期待出来そうになかっただけに、「もし走っていればきっと…」というIFが考えにくいドライバーですね。

そうそう、ミックについて言及していませんでしたね。FP3でクラッシュしてしまい、予選は不参加だった彼ですが、1周目のクラッシュに巻き込まれず、一時はトップ10を走る活躍を魅せました。残念ながら追い抜かれるばかりでしたが、きっと同僚以外とのバトルで得たものは沢山ある事でしょう。それを活かす機会が再び訪れる事を祈ります。

 

 

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まとめ

 

という訳で第11戦の感想でした。1周目の1コーナーからレースが大きく動き、その結果予想外のチーム、ドライバーが躍進するという面白いレースを見る事が出来ました。色々あったものの、ライコネンや角田くんがしっかり生き残り、ポイントを稼いでくれたので、良かったです。

さて、F1はここから暫くお休みに入ります。次戦は8月末にスパですね。それまで前半戦を振り返ったり、インディやFE等開催されるレースを見たりで、何時もと変わらなく過ごそうと思います!次こそ、レッドブルとメルセデスの真っ向勝負が見られてら良いですね。期待しています。

良い夏休みを! 

 

 

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