エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《テン・ゴーカイジャー》正にこれが夢見てた『ゴーカイジャー』の新作。期待という名のハードルを楽々と飛び越えていってしまった…!

マーベラスとルカが出演した『スーパー戦隊最強バトル‼︎』から早2年、6人揃ったので考えれば『ジュウオウジャー』の第28話、29話で行われた「スーパー戦隊2000回スペシャル」から早5年、そして『ゴーカイジャー』本編から早10年、ド派手な宇宙海賊が再びファンの前に姿を見せました。

『テン・ゴーカイジャー』と、最近流行りの『シン・〇〇』シリーズを彷彿させるタイトルを冠してお出しされたこの作品は、自身が鑑賞前に定めたハードルを優に超えてくる、大変面白い作品でした。見終わってスクリーンを後にする際の満足感は何事にも代えがたいものでしたね。

 

以下、ネタバレ含めての感想です。一応、念の為に。

 

スポンサードリンク

 

 

 

ゴーカイジャーの新作に何を求めるか。当然、それは人それぞれだと思います。

・後輩戦隊へのゴーカイチェンジ

・二刀流や二丁拳銃によるゴーカイジャーらしいド派手なアクション

・格好良いマーベラス等、本編から変わらないか、或いは良い意味で変わっている(成長している)6人

・新作ヒーローゲッター

自分はこれらの辺りを『テン・ゴーカイジャー』に期待していました。正直ストーリーより、「全員揃った35代目の戦隊がどのように暴れてくれるのか」、そういった点を心待ちに劇場へ向かいましたね。久々のゴーカイジャーに浮足立っていたと思います。

 

で、いざお出しされた『テン・ゴーカイジャー』はどうだったのかというと、滅茶苦茶面白く、大変自分好みの作品でした。記事冒頭でも綴った通り、満足感に満ちあふれてながら映画館から出る事が出来ました。

具体的にどういった所が良かったのかというと、まぁ書き方的に分かると思いますが、上に挙げた『テン・ゴーカイジャー』に期待した要素を全て完璧に掬い取ったという所です。それに加えて、ストーリーも「『ゴーカイジャー』らしい」もので面白かったので、とてもお気に入りの作品となりました。いやぁもう完璧でしたね。望んでいたものより上のものをお出しされたら、こんなに爽快な気分になるんですか。この感覚、久々に味わいました。

 

細かい部分を見ていきます。先ず、「後輩戦隊へのゴーカイチェンジ」ですが、マーベラスとアイムがやってくれましたね。マーベラスがジュウオウイーグル、シシレッド、パトレン1号にゴーカイチェンジし、アイムがリュウソウレッド、キラメイレッド、ルパンレッドにゴーカイチェンジしました。アイムがゴーカイチェンジしたレッドは、女性戦隊らしくスカートのアレンジがされており、芸が細かかったですね。こういう本編でやってくれた事をきっちり行ってくれる辺り信頼感が爆上がりです。おまけに、「俺たちを…舐めるなよ!」等の決め台詞も、マーベラス達が言いそうなフレーズに改造しながらも使っていたので、余計に嬉しかったです。ここの戦闘シーンは鎧と同じ気持ちになりましたね笑。後、本当に細かい事ですが、マーベラスがジュウオウイーグルにゴーカイチェンジしてくれた事が嬉しかったですね。2000回放送記念回の、大和とマーベラスのやり取りが未だに鮮明に残っているだけに、胸熱な展開でした。

 

2つ目の「二刀流や二丁拳銃によるゴーカイジャーらしいド派手なアクション」ですが、これも当然のように顕在していました。何気ないようにやっていましたが、この武器交換はゴーカイジャーのアイデンティティの1つでもあるので、今回も見られて良かったです。しかもそれだけでなく、ハカセ特有のヘンテコアクションやゴーカイジャー内での入れ替わり(ルカとハカセ)も再現されており、滅茶苦茶嬉しかったですね。「あぁこれが『ゴーカイジャー』のアクションだよな…」と回顧する事が多かった戦闘シーンでした。

そして、今回初お披露目されたゴーカイガレオンキーを用いたパワーアップフォームですが、ロボット感が強く格好良かったですね。作中の扱いを見るに、パワーアップフォームというより、ストロンガーのチャージアップのような必殺技専用フォームみたいな感じがしましたね。それぞれクロスアーマーを付けた姿は勿論、マーベラスが全てを装着した全部乗せフォームも格好良かったです。後、鎧のゴールドモードも忘れずに使用してくれたのはポイント高いですね。『スペスク』でのスワットモードもそうですが、本編にあった強化フォームを惜しむ事なく使ってくれたのは嬉しかったです。

 

スポンサードリンク
 

 

 

3つ目は「格好良いマーベラス等、本編から変わらないか、或いは良い意味で変わっている(成長している)6人」ですね。これも想像&期待通りのものをお出ししてくれました。めばちこを持ちながらも地球や仲間の事を考えているマーベラスに、クールで確かな実力を持ち頼れるジョー。軽い空気を醸しながらも意外としたたかなハカセに、一匹狼を装いつつも情に弱いルカ。おっとりしているようで計算高いアイムに、スーパー戦隊や地球の事を第一に考えて行動している鎧。

これら、本編を通して感じていた6人に対する印象が、今作でも変わらなかったのが好印象です。勿論、そっくりそのまま当時のままという訳ではありませんが、実にゴーカイジャーらしい6人を見る事が出来て嬉しかったです。キャラ変等が良くある中で、記憶の中のゴーカイジャーそのままをお出ししてくれた事に感謝しかありません。

 

最後に「新作ヒーローゲッター」ですが、これもまた『ジュウオウジャー』時の客演から進化していましたね。第41作目の『キュウレンジャー』から現行作の『ゼンカイジャー』までを含めた全45戦隊の紹介を一気にするこの歌、新作が聴けて良かったです。

ただ1つ残念な所があるとすれば、「2016」版の「時が経っても 大人になったとしても Ah 心にスーパー戦隊 永遠に」という歌詞が漏れていたという点ですね。自分のような、スーパー戦隊を見て育った人を対象としているような歌詞で、個人的に凄い気に入っているので、今回のヒーローゲッターでは入っていなくて少し寂しかったです。まぁ些細な事なんですけどね。それ以上に「新作を聴けて嬉しい!」という気持ちが勝っていました。

 

スポンサードリンク
 

 

 

舞台設定やストーリーについては、少々強引に感じる部分がない訳ではないものの、大筋は通っている為、特に気になりませんでしたね。「10年前に放送された『ゴーカイジャー』ってこんなお話でしたよね?その続編ってなったらこうなりますよね?」と勝手に妄想していた事が、そっくりそのまま公式からお出しされた感があって正に解釈一致というか。そういう気分になりました。こういった部分でズレが生じてしまうと作品に対して残念な印象を持ってしまう事になりますが、今作に関しては全くズレはありませんでしたね。むしろ一致しすぎて怖いくらいでした。

「丹羽野 将年(にわの まさとし)」という、全力全開でネタバレしている名前のゲストキャラも良い味出していましたね。「この星に守る価値はあるか?」、「どこにでもある!海賊なら自分で見つけろ!」という本編2話のやり取りをひっくり返して再現したシーンは、ベタでありながらも胸にこみ上げてくるものがありましたね。「決して非情ではない海賊。それがマーベラス率いるゴーカイジャーなんだよな〜」等と、映画を見ながらニヤニヤしていたのは秘密です。

 

『ゴーカイジャー』は元々お祭り作品という性質もあってか、今作でも色々な所で分かる人には分かるネタが多かったですね。ダービーコロッセオのリングアナウンサーは、モバイレーツの音声を担当している関智一さんでしたし、実況陣にはマーベラスのライバルであったバスコ役の細貝圭さん、スーパー戦隊親善大使の松本寛也さんがキャスティングされていました。そして、ヴィラン側のキャストには、『ゴーカイジャー』のOPを歌われた松原剛志さんに、『フォーゼ』で仮面ライダー部の部長を務めたクイーン役の坂田梨香子さん、『鎧武』で仮面ライダーブラーボに変身する凰蓮役の吉田メタルさんという、ニチアサオールスター感が漂う方々が揃いました。

また、公営ギャンブルと化した戦隊同士の戦いでは、バトルケニア&デンジブルーvsマジイエロー&ビーストバスターといった中の人ネタマッチが組まれたりする等、遊び心に溢れていましたね。こういうのが実際に本編であったのが『ゴーカイジャー』でしたし、その匙加減も鬱陶しく感じる3歩手前で終わるものばっかりだったので、大変楽しく見る事が出来ました。

 

スポンサードリンク
 

 

 

まとめ

 

という訳で『テン・ゴーカイジャー』の感想でした。当たり前っちゃ当たり前ですが、「今『ゴーカイジャー』を見ているんだ…!!!!」という感覚が頭から最後まで抜ける事の無い大変面白い作品でした。作中の節々から相当入念に制作されたのが伝わってきましたね。制作陣の本気を感じました。当然、出来自体も大変素晴らしいものだったので、1時間+αという公開時間が一瞬で過ぎてしまったような錯覚に陥りましたね笑。『ジュウオウジャー』での客演も実際にあった事として処理されており、そして、後輩戦隊へのゴーカイチェンジ含めた鑑賞前に自身が期待していた事全部行ってくれたので、滅茶苦茶楽しかったですし嬉しかったです。また『ゴーカイジャー』の新作を見たいなと、そんな欲が出てしまう程、面白い作品でした。

 

 

そんな『ゴーカイジャー』と時を同じくして放送された『仮面ライダーオーズ』。こちらも最終章として新作が公開される事が公表されました。個人的には、あの「いつかの明日」がボカされるエンドが好きだったので、それが明確に定まってしまう事に些か「う〜ん」感を持ってしまっているのですが、一体どんなお話が展開されるのか、とても気になっています。この『ゴーカイジャー』の新作の出来が良かっただけに、『オーズ』のハードルも上がっていっていますが、相乗効果で盛り上がっていって欲しいですね。来年の春が待ち遠しいです。

 

…そういえば、『スペスク』新作ってどうなったんですかね。そろそろ次作のお知らせがあっても良いのですが…。まぁ気長に待ちます。年1のペースで制作されると思っていただけに新作が本当にあるか心配ですね。

 

 

☆関連記事