エフライの感想記

のんびりやっていきます。

F1 2021年シーズンを振り返って

ライコネンの引退にホンダラストイヤー。久しぶりの日本人ドライバー登場にアロンソ復活etc.etc.と、意外と話題が豊富だった21年シーズンのF1。最後の最後こそ胸糞悪い締まり方でしたが、タイトル争いを筆頭に大変面白い全22戦のシーズンでした。今回は、そんな今後も語られるであろう21年シーズンを振り返っていきます。個人の偏見が存分に入っていますが、よしなし事だと割り切って頂けると幸いです。

 

 

メルセデス

やっぱりというか何というか。21年のコンストラクターズのタイトルを獲得したのは、最強チームメルセデスでした。これで14年から8連覇。PU時代になってからのコンストラクターズはずっとこのチームが制している事になります。良い意味で訳が分かりませんね。

しかし、栄枯盛衰という言葉は確かに存在するようで、20年シーズンまでの圧倒的な強さは無かったように思えます。主観的なお話ですが、純粋な速さならレッドブルの後塵を拝していた印象です。そんな非最速マシンでもタイトルを獲得出来るなんて、本当このチームは"強い"ですよね。マシン規則が大きく変わる22年シーズンでもタイトル筆頭候補はメルセデスで間違いないでしょう。

 

ドライバーに目を向けると、ハミルトンが非常に気がかりですね。このブログ執筆時点(2022年1月28日)では22年シーズンに参戦するか分からない程、公に姿を見せていません。それくらい、最終戦に審判側が行った理不尽判断に参ったのでしょう。そんな最終戦の事柄についてはレースの感想記事に綴っているので割愛しますが、ぶっちゃけ「21年の王者に誰が相応しいか」と聞かれると、自分はノータイムでハミルトンと答えます。まぁそんな事言ってしまえば、08年はマッサが、10年はアロンソが王者なんですけどね。

そんな冗談は置いておいて、21年のハミルトンは兎に角強かった印象です。ダーティを地で行くフェルスタッペンに対して可能な限り正攻法で立ち向かっていた感じがします。明確に彼に非がありそうなインシデントというとイギリスGPくらいでしょうか。ヒール役であるはずのハミルトンが正々堂々とレースしている様は少々不思議に思いましたね笑

はっきりハミルトンが損したと言えるのが、このアゼルバイジャンでの直進やハンガリーでのボッチスタートくらいですからね。彼のポイントを取りこぼさない巧い走行が、タイトル争いを盛り上げてくれました。来年も走って欲しいんですけどね…。こればかりは祈るしかありません。

 

来シーズンからアルファロメオへの移籍が決まっているボッタスは、ツキの無さも相まって冴えないシーズンとなった印象です。21年シーズン唯一の優勝を果たしたトルコGPは素晴らしい走りを披露してくれましたが、1勝止まりなのは悪い意味で予想外でした。オランダであわやハミルトンのFLポイントを奪うかのような反逆や、異様な強さを魅せたスプリント等、良いところは確かにありましたが、それ以上に残念な事が多かったです。特にモナコでタイヤが外れずリタイアを強いられた事が彼の21年シーズンの行く末を決定づけたと言って差し支えないでしょう。

22年シーズンは新天地で飛躍して欲しいですね。

 

 

レッドブル

ホンダ最終年からなのか、シーズン前から意気込みを強く感じられたこのチーム。そのお陰なのか、13年のベッテル以来久々にドライバーズタイトルを取り戻す事が出来ました。2人合わせて11勝を挙げている事も相まって、個人的には21年の最速マシンはメルセデスでなくレッドブルだったのでは、と思っています。

"だからこそ"、なんですけれど、1年を通じて取りこぼしの多かったシーズンだったな…と感じました。第5戦のモナコから第9戦のオーストリアまで、チームとして5連勝を飾ってコンストラクターズを獲れなかったのがその証左です。まぁ完璧なシーズンでなかった事が、逆に慢心を呼び込ないので良いと言えばそうなんですけどね。22年シーズンでも実質ホンダPUを使うようですし、期待しています。

 

ドライバーに関して言うと、タイトルを獲ったフェルスタッペンの速さが際立ったシーズンだなと感じました。22戦中10戦勝っていますからね。断トツで速かったです。

ただ、速いからなのかは分かりませんが、その分荒い面も存分に出たシーズンでしたね。それこそ、フェラーリ時代のライコネン&ベッテルと良く絡んでいた数年前のような"マッドマックス"(死語)が度々顔を覗かせました。

1度や2度ならまぁ良いですが、後半戦は特に毎レース毎レースハミルトンを押し出したり、接触したり色々していた印象です。こういう魚雷特攻は1度なら必殺技として有効ですが、何度も何度も見せられますと萎えますね。1度だけ、しかも"ここぞ"という所で相手だけ沈めたイギリスGPのハミルトンを見るに、様々な面で成長の余地がありそうです。「これが改善されたら…」と思うと数年後が末恐ろしくなる反面、「F1デビュー時から全然変わらないな…」とも思っている自分が居ます。良くも悪くも今後の彼から目が離せません。

 

実質レーシングポイントをクビになり、あわやF1浪人となりかけた状況から一転、トップチームであるレッドブルのシートを確保したセルジオ・ペレス。時折ガスリーの後塵を拝したりスプリント予選でスピンを喫する等、物足りない面も確かにありましたが、結果だけを見るとランキング4位と最低限以上の働きをしたと感じます。メキシコGPやアブダビGPでのvsハミルトンのバトルが印象的ですね。彼の素晴らしいディフェンスがフェルスタッペンの王座獲得に繋がったのは言うまでもないでしょう。

また、チームの方針上、自前の若手ドライバーを起用するのが通例となっているチームに新たな風を起こしたという面でも、ペレスの存在はレッドブルにとって欠かせないものだったと言えると思います。良くも悪くもレッドブルしか知らないドライバー達だけでは、知らず識らずのうちに変な方向に偏ってしまっている可能性がありますからね。そういう意味でもペレスの果たした役割は大きかったと思います。

21年はフェルスタッペンの援護に回る事の多かった彼ですが、規則が大きく変わりチーム2年目となる22年シーズンでは、もっと同僚との接近戦を演じて欲しいですね。

 

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フェラーリ

絶望の20年シーズンからの巻き返しを測った赤い跳ね馬。ドライバーをベッテルからサインツに変更し、気合を入れて臨んだシーズンだったと思います。

実際結果だけを見ると、コンストラクターズランキングこそ3位と、20年シーズンの6位から大幅にジャンプアップしました。しかし、シューマッハやライコネン、アロンソ時代を知っている見からすると、未勝利で終わった事には歯がゆさを感じますし、それ以上にモナコGPでのやらかしは悪い意味で強烈に印象に残っています。「キチンとマシン整備をしていたら勝てた」とは断言出来ませんが、舞台が抜けない事で有名なモンテカルロであっただけに、スタートさえしていれば割と良い勝負になっていたんじゃないかと、未だにつくづく感じます。ルクレールにとっては2年連続我慢のシーズンになってしまった印象です。

 

対して、移籍してきたサインツは、移籍組の中ではいち早くマシンに慣れ、最終的にはドライバーズランキング5位と、同僚やノリスに打ち勝つ素晴らしい結果を残しました。ルクレールのようなずば抜けた速さというより、安定感やレースペースでポイントを稼いだような印象です。

正直申しまして、サインツのフェラーリ移籍が発表された際、大変失礼ながら「ミックまでの繋ぎだな」と感じたのを覚えています。

↑の記事で、「ルクレールをエースとして据えているチームにどう立ち回るのか」的なニュアンスの文を綴っていますが、割と本気で、サインツは2ndドライバーとしてF1人生を過ごすものだと思っていました。

しかし、いざ21年シーズンを振り返ってみると、大成功な移籍でしたね。優勝争いこそ絡めませんでしたが、5回も表彰台に登る大躍進を魅せました。マクラーレン時代までは2回しか登っていませんからね。凄まじい活躍です。

 

それにしても、こうなったら困るのがドライバーの管理ですよね。

一応、21年シーズンは、決定的な溝が出来るインシデントは起きませんでしたが、このチームはWエース体制を構築&維持出来ない事で有名なフェラーリです。彼らが優勝争いに絡んだ際、チームはどのような判断をするのか大変気になりますね。

が、そういう事は実力でトップを走れるようになる時になって考えようと思います。いくら22年シーズンはマシン規則が大きく変更され戦力図シャッフルが予想されているとはいえ、そんなタイミングで大きくコケてきた実績(09年や14年)があるのが跳ね馬ですからね。期待値4分の1くらいでイタリア国歌に期待します。

 

 

マクラーレン

ランキングこそ前年から1つ下げたものの、それ以上の収穫があったのがこのマクラーレンというチームでした。

1つ目は、上の画像にある通り、レッドブル時代以来の優勝を成し遂げたリカルドですね。シーズン中盤までルノー時代のようなキレた走りが中々見る事が出来ず心配していたのですが、千載一遇の好機であったイタリアGPでは抜群の強さを魅せてくれました。22年シーズンは序盤から好調をキープし、何度もシューイを披露して欲しいものです。そろそろフェラーリ組が餌食になりそうな予感…笑

 

2つ目の収穫として、"ノリスの大大躍進"が挙げられるでしょう。

2年目のシーズンであった20年シーズンでは表彰台を獲得する等、ブレイクを果たしたノリス。その勢いは21年シーズンでも留まる事を知らず、前半戦で、イモラ、モナコ、オーストリアと3つの表彰台獲得を重ねました。

特にモナコは、ガルフのスペシャルカラーで臨んだレースでしたからスポンサー効果抜群の素晴らしい結果でした。

他にも、クラッシュに終わったものの果敢に攻めたスパの予選、ロシアでの初PP&あわや初優勝、全10チーム唯一となる1−2を飾ったモンツァでの激走、予選3位に食い込んだアブダビ等、シーズンを通して魅せ場が多くあった印象です。後半戦、それこそスパでのクラッシュやソチでの判断ミスから勢いが少し弱くなった感はありましたが、それを差し引いてもなお、21年シーズンの中で株を大きく上げたドライバーだと言えるでしょう。

22年シーズンは、F2同期組のラッセルがメルセデスに昇格し、アルボンがF1にカムバックします。彼らとどのようなバトルを魅せてくれるのか。そして、初優勝はどのようなレースになるのか。期待して注視しようと思います。

 

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アルピーヌ

ルノーからアルピーヌへと参戦ブランドを変更して臨んだ仏チーム。同郷オコンの相方には、2年ぶりにF1へカムバックしたアロンソを配置するという超強力なドライバーズラインナップで21年シーズンへ参加しました。

シーズン序盤こそ2台とも思うような結果を残せませんでしたが、ハンガリーでのオコンの初優勝やカタールでのアロンソの表彰台等、中盤以降は魅せるレースが多かった印象です。オコンに関しては、トルコでF1久々の0ストップ作戦も敢行しましたしね。戦力が整った後半戦辺りは、常にフェラーリやマクラーレンの真下にいた感じがします。

メルセデス育成を切られてから覚醒したかのように成長を続けるオコンに、同僚を牽引しつつもハミルトンやライコネンと痺れるバトルを幾度となく演じたアロンソ。07年のマクラーレンで行われる筈だった理想の先輩後輩関係が良い具合に築かれていますね。スプリント予選で見られたしたたかに順位を上げるアロンソの腕とタイヤを異様に持たせるオコンの技をもって、22年シーズンも大いに盛り上げて欲しいものです。

 

 

アルファタウリ

20年シーズンはモンツァでガスリーが優勝を飾り、大躍進を遂げたアルファタウリ。今年はクビアトに代わり角田裕毅選手が抜擢されるという、日本人にとってはたまらないチームとなりました。

しかし、いざ成績だけを見ると、取りこぼしの多い勿体ないシーズンだったなと感じてしまいます。勿論、角田くんの開幕戦のバトルはお見事でしたし、終盤戦の走りも22年に期待を持てる良いレースでした。ただ、F1のルーキーに対する壁なのか。イモラの予選でクラッシュしてから長い長い不調に苦しんでいた事が、結果的には大きな痛手となったのは紛れもない事実でしょう。チームとしてコンストラクターズ5位争いに敗れた要因となってしまった事がファンとして非常にもどかしい所です。まぁソチで謎にドライタイヤを履かせたりする等、戦略側に落ち度があるレースも幾つかありましたが、「ガスリーが入賞圏内なのに…」という場面が多かったですからね。そう思うのもある意味仕方ありません。マシン規則が大きく変わる22年シーズンでは、この21年シーズンの経験を活かし飛躍して欲しいですね。F2等々に大量のレッドブル育成が入り込んできましたから、ウカウカしてられませんし!

 

同僚のガスリーは、棚ぼたとはいえアゼルバイジャンで表彰台に上がったり、度々予選でペレスを喰ったりと1年を通して結果を残したシーズンでした。もう少しマシンに速さがあればフェラーリ達と対等に戦えたかもと思うだけに、22年は角田くんと共に21年以上に頑張って欲しいものです。現状、レッドブルの椅子はありませんし、アルピーヌの椅子も空かないと考えるのが妥当でしょう。今後の彼のF1キャリアを見据えても、重要なシーズンになるのは間違いありません。活躍を楽しみにしています!

 

 

アストンマーチン

シーズン開幕前は、もっと上位で争うだろうなと予想していたアストンマーチンでしたが、終わってみればコンストラクターズ7位と冴えない成績で終わってしまいました。しかも僅差での7位ではありませんからね。全体的に低空飛行が続いたチームだったように感じます。ドライバーの両者とも時折Q1落ちを喫していましたしね。

 

チームとしてのハイライトは、やはりベッテルの2位があったアゼルバイジャンでしょうか。それ以外だと、パンク祭りの参加条件(ハードタイヤでロングラン)を満たしていたものの最後までタイヤを労りストロールが6位に食い込んだカタールGPですかね。どちらにせよ、良い意味でも悪い意味でも印象に残る事が少なかったチームでした。

 

と言いつつ、ちゃっかりベッテルがオーバーテイクキングの称号を掻っ攫っているんですけどね。正直、アロンソやライコネンより追い抜きを行っている印象が薄いので、終盤戦で3人が並んでいると知った時は驚きました。

 

これは個人的な要望ですが、22年はもう少し明るいカラーリングで来て欲しいですね。開幕前はE5系はやぶさみたいと思っていたものの、いざ開幕するとダークグリーンでナイトレースだとアルファタウリと見分けが付きにくかったので。ぜひぜひ、ご検討の程、よろしくお願いします!

 

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ウィリアムズ

2020年シーズンをもってクレアと袂を分かったウィリアムズ。大まかな変更は行いにくいとはいえ、21年シーズンは新体制で挑んだシーズンでありました。

で、その結果はというと、定位置だった下位グループからの脱出に希望が見られたシーズンとなったと言えるでしょう。ハンガリーGPでのW入賞や、スパ予選でのインターミディエイトでの爆走アタック等、ラッセルだけに留まらず2人揃っての魅せ場が多かった印象です。

 

3年に渡りチームを率いてきたラッセルがメルセデスに昇格する事が不安材料なのは正直否めません。ですが、着実に経験を積んできたラティフィと、F1復帰を果たしたアルボンがどのような活躍をするのか今から楽しみです。マシンさえ決まれば、古豪復活も夢じゃないと思っています。フランクに捧げるという意味でも、より良いシーズンにして欲しいですね。

 

 

アルファロメオ

15年以上推しているライコネンが所属するアルファロメオ。シーズン途中で引退を発表した事により、1戦、1戦ライコネンの動きに敏感に反応していた気がします。

 

そんなアルファロメオの21年シーズン。終わってみれば、ライコネンが辛うじてラティフィよりランキング上でフィニッシュする事が精一杯の苦しいシーズンとなりました。

ポルトガルでは前方不注意があったもののスタートで大幅に順位を上げたり、混乱に乗じて得を得たり等、"巧い"場面は度々ありましたが、中々入賞という結果に結びつかなかった印象です。で、それはジョビナッツィにも言えることで、コロナでライコネンが不在だった2レースではQ3に進出する等、F1デビュー時よりも成長を感じられる場面は多々あったものの、残念ながらポイント獲得までは滅多に至りませんでした。無念。

 

そんなアルファロメオで1番に残念に思ったのが最終戦です。2人揃ってF1ラストレースにもかかわらず、2台共にマシントラブルが起こるだなんて…。ドライバー本人の気持ちは分かりませんが、見ているこっちからするとひたすらに悲しい結果になりました。

 

そんなアルファロメオ、22年シーズンは全チームで唯一ドライバーの総入れ替えを敢行します。それが吉と出るのか凶と出るのか。ボッタスと周という未知なるタッグの爆発力に期待です。

 

 

ハース

気がついたら底辺チームになっていたハース。21年シーズンはマシン開発を全く行わないという、潔い開き直り姿勢で突入したシーズンでした。

実績経験共に豊富なグロージャン&マグヌッセンコンビからミックとマゼピンの新人コンビに切り替えたこのチーム。案の定というか何というか。魅せ場が全く無い「ただ走っていただけ」と評するのが妥当な1年を過ごしました。収穫があるとすれば、プレッシャーの少ない状況でF1ドライバーとして新人2人が経験を積めた事でしょうか。

 

今振り返ってみると、開幕戦前はF2での暴走や法に触れるか怪しい言動のSNS投稿等で散々な評判だったマゼピンが、終わってみれば愛されキャラに落ち着いたのも良い成果だったと言えます。まぁまともにバトル出来る相手が同僚だけ、という状況だったので断言は出来ませんが、段々とマルドナード亡きポジションを確立した感じがします。

ミックに関しては、そんな前評判の悪い同僚に対してシーズンを通して結構な差をつけていたのが良かったですね。クラッシュこそ多い印象でしたけれど、持っている速さは確かだと感じる時が多々ありました。

 

ドライバーにスポットを当てると良い面もありましたが、ぶっちゃけ21年のハースは、「F1お試し体験コース」だった感が否めません。1年のマシン開発を棒に振ってまで臨んだ22年マシンはきっと素晴らしいものになっている事でしょう。2年目となるこのコンビが、一体どんな活躍を魅せてくれるのか楽しみでなりません。特に、F2同期卒業組の角田くんとのバトルが個人的には見てみたいです。きっと面白い事になりますよ!

 

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まとめ

という訳で、F1 2021年シーズンの振り返りでした。

重ね重ね、締まり方が最悪だったものの全体を通して見どころの多いシーズンだったと思います。同点で迎えたタイトル争い、ベテラン勢の躍進、新サーキット、etc.etc.。コロナ禍で難しい状況の中、スケジュールの調節やドライバー含めスタッフの体調管理等、外野から見ても大変だと感じられるシーズンでしたが、無事完遂出来て良かったです。マシンの規則が大きく変更になる22年シーズンは一体どんな1年になるのか。今からとても楽しみです。

 

最後に、この全22戦で「個人的殊勲賞」に該当したドライバーのランキングを発表します。毎戦毎戦、順位に関係なく個人的に「良かった!」と思う人を挙げていましたが、1年を通じて集計するとどうなったのか。言うなれば、「個人的ワールドチャンピオン」ですよね笑。集計が少々大変でしたが、ワクワクしながらカウントしました。

レースによって該当者数に大きく偏りがありましたが、21年シーズンで最も個人的に活躍したと感じたのは、22戦中13戦で個人的殊勲賞を獲得したマクラーレン所属のランド・ノリスです!Vamos!

これには自分で選定しているにも関わらずビックリな結果です。

半分以上のレースで彼に対して好印象を抱いていた訳ですからね。そりゃ、将来のタイトル候補選手だと思うのも無理ないです。22年シーズンが楽しみ。

 

因みにですが、同率2位が12回該当のハミルトンとアロンソ。新王者のフェルスタッペンが9回で4位につけ、5位には8回獲得のライコネンが入りました。タイトル争いをしていた2人は当然としても、中団で光る走りを数多く魅せていたアロンソ、ライコネンが上位に入ったのは、自分が決めた事とはいえ嬉しかったですね。

また、フェラーリコンビが、6回該当(サインツ)と5回該当(ルクレール)で夫々6位タイ&8位タイとほぼ同じ結果になったのも面白いデータです。低空飛行が続く跳ね馬ですが、ドライバーは良いんだよなぁ…と改めて思いました。そして、そのフェラーリの間に6回該当で割って入ったラッセルの化け物さは末恐ろしいですね。メルセデスに乗ったら無双しそう。

5回該当者はルクレールの他にペレスとガスリーが居ました。浮き沈みが激しかったペレスは兎も角、ガスリーがこの位置だったのは正直意外でしたね。もっと好印象な走りをしていたと思っていたのですが、予選だけ凄かったレースが多かったのでしょうか。22年シーズンはキチンと戦略を練って躍進して欲しいです。

 

11位以下は、次のようになっています。

4回該当、リカルド&オコン。3回該当、ボッタス&角田くん&ベッテル&ジョビナッツィ。2回該当、ストロール。1回該当、ラティフィ&ミック&クビサ。0回、マゼピン。

こう見ると、1年を通じて苦戦していた印象のある面々が並んでいる感じがしますね。オコンは契約延長後にあった停滞が響いた気がします。後半は滅茶苦茶殊勲賞に該当していますからね。22年シーズンに期待が持てます。

 

さて、遅くなりましたが、21年シーズンを振り返ってきました。個人的には毎戦毎戦楽しみな良いシーズンでした。22年シーズンもレースのある週末が待ち遠しく感じるような接近戦が見られたら嬉しいですね!早く開幕戦にならないかなぁ…