エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《インディカー 2022 開幕戦(第1戦) セントピーターズバーグ》遂に開幕、インディカー。2年目の若手vs昨年の王者(3年目)の争いは大白熱!

先日から遂に開幕した2022年シーズンのインディカー。今年のオフシーズンは、アイロットやルンガーといった、F2での活躍が光った選手の参戦が明かされる一方、我らが琢磨選手のシートが中々決まらないという、非常にハラハラしながら過ごしましたね。最終的には、デイルコインからフル参戦する事がアナウンスされ、ホッとして迎えた開幕戦でした。

今年の開幕戦の舞台はお馴染み、セントピーターズバーグ。F1程1年を通じて戦力図が固定される訳ではないですが、それでも初戦が大事な事には変わりありません。一体今年はどのチーム、どのドライバーが速いのか。それを占う上で非常に大切な一戦でした。また、小難しい事を抜きに、「単純に楽しみ」という気持ちもありましたね。プロ野球もオープン戦が始まりましたし、ようやく2022年始まったな、という気持ちになります。

 

 

初優勝がポールトゥウィン!

 

そんなドキドキワクワクで迎えた開幕戦。そこで圧倒的な強さを魅せたのは、今年で参戦2年目となるスコット・マクロクリンでした。昨年、名門ペンスキーからフル参戦したこのドライバーは、進化が問われる2年目の初戦でいきなりポールトゥウィンという完璧な結果を残しました。エグすぎますね。

 

予選やレース序盤では、同僚で大ベテランのウィル・パワーを、レース中盤以降は、参戦3年目となる昨年の王者アレックス・パロウ相手に堂々たるレースを展開しました。

タレが激しいレッドタイヤにて、ブラックタイヤを履く他車と遜色ないタイムで走行していた序盤は凄すぎましたし、周回遅れが道を譲らなくともパロウを封じ込めた後半の走りは眼を見張るものがありましたね。

ピットやコーションによる展開以外では、一切トップを譲らなかったマクロクリン。開催場所が違うとは言え、昨年は、開幕戦を制したパロウが勢いのそのまま年間タイトルを掻っ攫っていきました。ひょっとすれば今年も、昨年の再現となるかもしれません。2022シーズンはどうなるのか。目が離せませんね。

喜びのあまり転倒するわ、

シューイをするわ。開幕戦からアクセル全開ですね笑

 

スポンサードリンク

 

 

 

個人的殊勲賞

 

ポールトゥウィンを果たしたマクロクリンは当然として、他には、10位スタートながら優勝まで後1歩だったパロウも推したいですね。昨年、ガナッシに移籍して王座を獲得したパロウ。ディフェンディングチャンピオンとしての走りが期待される今シーズンですが、その滑り出しとしては上々のものだったと言えるでしょう。勝てたレースと言えばそれまでですが、マーブル多かったですし、全体的に追い抜きが少なかった事を踏まえると、2位フィニッシュは最高の結果だったのでは無いでしょうか。今年の彼も強そうで安心しました。

 

また、2位発進ながら、ギャンブル臭いブラックスタートを成功させ、3位に入ったパワーや、フリー走行でグロージャンに追突されるハプニングがありながらも22位スタートから10位フィニッシュを果たした琢磨選手も素晴らしいレースをしたと思います。

 

パワーに関しては、↑に挙げたルーキーのマルーカスが起こしたコーションさえなければ、トップ争いに食い込めた感じがしますからね。まぁタラレバを言っても仕方ないですが、昨年のペンスキー勢が絶不調&不運祭りだった事を考えると、マクロクリンの優勝含めて幸先の良いシーズンスタートを切れたと言って良いでしょう。後は、奥さんのペットボトルの耐久性だけが心配ですね笑

 

琢磨選手に関しては、フリー走行でのハプニングがありながらも良くトップ10に返り咲いたな、という印象です。

幾ら何でも、これは無いよなぁ…っていう接触ですよね。

ハンターレイの後釜としてアンドレッティに加入したグロージャンですが、彼の初仕事は、昨年まで自身が座っていたデイルコインの車を破壊する事でした汗。ここから良く立て直したなぁと素直に驚きです。流石はベテランですね。

マクロクリン、パロウ、ハータ(予選3位→決勝4位)等、若手が台頭してきているここ数年ですが、パワー、ディクソン(予選7位→決勝8位)、エリオ(予選17位→決勝14位)辺りのベテラン勢の活躍も嬉しい限りです。次戦は、不運に巻き込まれる事なく、レースを終えて欲しいですね。

 

今回の個人的殊勲賞は、以上の4人です。皆さんの今後の躍進に期待しています。独走にならない程度で頑張って欲しいです笑

 

スポンサードリンク
 

 

 

その他

 

昨年良い走りを魅せ、F1への移籍を目論むオワード擁するマクラーレンですが、今回はあまり冴えませんでしたね。同僚のローゼンクビストと共に、12位&17位フィニッシュに終わりました。100周あったレースで特に魅せ場がないのは、応援している身とすれば寂しいものですが、次戦での巻き返しに期待です。2人とも速いドライバーですし、何より日本のSFを経験していますからね。頑張って欲しいです。

 

F1卒業組で言うと、グロージャンは、前述の接触を起こしていながら予選決勝共に5位と結果を残しました。やっぱり速いんですよねグロージャン。それはF1時代から知っています。ただ、こう何て言うか。「そろそろ落ち着いてくれよ…」と思ってしまいます。自分が琢磨ファンという事もあるんでしょうけれど、今回の彼の走りには、複雑な思いを抱きました。

 

そんなグロージャンに因縁をつけられた事のあるエリクソン。今回彼は、そんなグロージャンにちょっかいをかけましたね。

赤いマシンがエリクソンで、真ん中の白がレイホール。で、右端の黄色がグロージャンです。

偶々なのは分かっていますが、思わず笑ってしましましたね。やっぱりこの2人は、惹かれ合う運命なのかもしれません笑。このアンセーフリリースの責任を取らされ、一時は後方まで下がったエリクソンでしたが、終わってみれば8位スタートからの9位フィニッシュと、ダメージの少ない結果となりました。アンセーフ自体はドライバーの責任でないですし、被害者2人にもさほど被害が出なかったので、この結果は素直に嬉しいですね。最後に琢磨選手を抜いたのだけ、気に入らないですね笑

 

ルンガー、アイロット(19位)といったF2からの参戦組は、インディカーの洗礼を受けた感じとなりました。まぁそれは、マルーカス(リタイア)、デフランチェスコ(22位)、カークウッド(18位)といったルーキー勢も同じ感じですね。揃って低空飛行となってしまい、ルンガーの11位が最高位となる有様でした。こればっかりは仕方ないですね。参戦初っ端で勝てるレイホールが化け物なだけです。今回は渋い成績に終わりましたが、経験を重ねていく上で、上位進出を果たして欲しいものです。

後、SFからインディに移ったカルデロンは、予想通りというか何というか。こちらも低調な結果(24位)となりました。まぁSF時代も後ろを走っていた印象が強いですし、仕方ないかもしれませんね。ジミー・ジョンソンと共に、何とかライバル車に喰らいついて欲しいものです。

 

スポンサードリンク
 

 

 

という訳で開幕戦の感想でした。

コーションが1回だけと言う、大して荒れないレース展開でしたが、それ故に各チーム2ストップや3ストップ等の戦略が分かれ、面白いレースとなりましたね。"見た目のド派手さ"より"展開を読む面白さ"と形容すれば良いのでしょうか。excitingでなくinterestingなレースと言えば伝わりますかね?今回は、そんなレースだったと言えます。初っ端で躓きましたが、琢磨選手も好成績を残せましたし、大変満足出来た1戦でした。

 

さて次戦は、テキサスです。ロードストリートとはまた異なる性質を持つオーバルサーキットなので、これまたどうなるか楽しみですね。個人的には、琢磨選手の他、マクラーレン勢やチップ・ガナッシ勢の躍進の期待です。

まぁ面白いレースを見られたら何でも良いんですけどね笑。楽しい時間を過ごせる事を祈っています!