エフライの感想記

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総評《八月のシンデレラナイン》女子高生が織り成す青春ベイスボール。程よく纏まっててとても見やすい作品!

今更ながら春アニメである『八月のシンデレラナイン』の感想です。

『ダイヤのA』や『MIX』という野球作品の金字塔と同クールという事もあり、ハードルが変な意味でおかしくなったアニメハチナイ。女子野球という珍しい題材だったので、差別化は上手く出来ていたと思いますが、甲子園を前に野球作品が3作品も被るなんてどこも想像してなかったでしょうね。野球好きとしては嬉しい限りでしたけど。

 

そんなアニメハチナイ、お話としては主人公が仲間を集めて野球をするというもので、どことなく『ガルパン』や『ラブライブ』を彷彿とさせるものでした。まぁ廃校要素がない分、シリアスな空気にはなりませんでしたけどね。
主人公が仲間を集めて試合出場を目指す、その道中で家庭等に問題がある仲間が出てくる。それを皆で力を合わせて解決。そして最後はライバルとの試合に勝つという王道のストーリーが展開されましたが、王道だけあってちゃんと面白かったです。この"ちゃんと"というのが意外と難しいんですよね。何処かに欠陥的な落とし穴があると"ちゃんと面白い"ものにはなりませんから。そう考えると、ハチナイはキャラが全員魅力的で、夫々特徴があり、各々役割をキチンと担っている。そして文字通りの問題キャラが居なかった。こういった地雷要素がなかった為、面白くまとまっていたと思います。


ストーリーとしても単純明快でキャラも魅力的、そして『パワポケ』の表サクセスみたいにオマケではくキチンと野球をしている。とこうやってザッと並べてみると面白くない訳ない作品ですね。それ程話として良く練られている作品でした。

 

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しかし、アニメハチナイを語る上で外せない問題点があります。

それは、やはり作画です。お世辞にも良いとは言えない作画。野球という一般的にも知られているスポーツですからある程度の動きを視聴者は嫌でも知っています。ですから、キャラの顔が崩れている事より、常に棒立ちでやる気がない守備陣やフォームがおかしいピッチャーやバッターにどうも目が行ってしまいます。

 

ここがこの作品の本当に勿体ないところ。そりゃ『ダイヤのA』や『MIX』程の予算は無いにしろ、もう少し上手く出来たのでは…と1ファンながら感じてしまいます。これらの2つの作品は流石の作画で、守備も攻撃もバシバシ動いていましたからね。同クールにこれらがいたというのはハチナイの不運なところでしょう。

後半はテニスの全仏で放送が延びたことが幸いしたのか、多少マシになっていたのを見るに、もっと時間と予算があればもっともっと良い作品になっていたのに…と少し残念な気持ちになりました。

 

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今回のアニメでは全国大会2回戦敗退で終わってしまったので、出来れば2期で全国制覇する所が見たいです。ですが、2期をするとなるとアプリにいる大量のキャラの扱いを考えなければなりませんし、難しいかな…と感じるのが正直なところ。登場キャラを増やす事で各キャラの掘り下げがなかったら意味が無いですしね。しかも先輩キャラは卒業してしまうし。ですがあんな素晴らしいストーリーを作った制作陣なら上手く調理してくれそうな気もします。是非とも他のキャラの活躍もアニメで見たい…!

 

まぁとにかく!
作画こそイマイチだったものの、内容は本当に良く出来ており、熱くなれるポイント、泣けるポイントをしっかり抑えている良作でした。


ですから!ですからどうか、潤沢な予算でのアニメハチナイを見たい…!!

 

八月のシンデレラナイン Blu-ray 第1巻

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